少し雨が強くなった5月のある午後

 

 

いつものカフェを出てしまった私とダイアナは

別の店でもう一度雨宿りすることに。

ミズマチにあるホステルのテラスで

ビールを頼みました。

 

 

 

しばらくすると

私と同じ境遇の観光客が

続々とチェックインで館内に入っていく中、

 

 

アジア系の一人の青年だけが

私のそばの椅子に腰かけてきて

日本語で話しかけてきてくれました。

 

 

 

日本語上手びっくり

 

 

 

アメリカの大学に留学している中国人。

 

 

 

日本語はアニメで独学。

初めてのアニメは

小3の時の「ナルト」だそうな。

 

 

 

しばし談笑。


奥が青年

 

 

 

途中でウチの犬の名前を聞かれました。

 

 

 

ダイアナだと答えると

驚きの答えが。

 

 

 

「それは女神の名前だって、知ってますか?」

 

 

 

「―知らないキョロキョロ

正直に答えました。

 

 

 

先代の柴「ダイ」の名前をつけたくて

むりくりダイアナになったなんて

そんなことは言えませんでした。

 

 

 

 

ラテン語でディアーナ。

ローマ神話ではハンティングと月の女神だそうです。

 

 

 

そうでしたか…。

 

 

 

しかしハンティングとはなんとも妙。

 

 

拾い食い大好きなダイアナ。

 

 

町で小動物を見かけると

一瞬にして祖先の狼になるんだけど

バチ当たりになってないかしら。

 

 

 

もう遅いか。

 

 

 

でも月の女神だなんてなんとステキな。

 

 

 

 

…などと一瞬浮かれたりもしましたが、

なんかそんな事知ってしまったら

この先あんまり怒れなくなりそ。

 

 

 

仕方ないか。

神様だもんね。

 

 

 

 

とんでもない名前をつけてしまった。

この先そのバックグラウンドに

ついていけるかしら。

 

 

人に言われるまで黙ってよてへぺろ

 

 

 

とにかく、

雨が小降りになるまで

その青年との時間は楽しく続いて

 

 

進む先が一緒だったので

スカイツリーまで共に歩いて

バイバイしました。

 

 

 

いい時間でした照れ