小5のあの子とは

よく目が合う。

 

 

 

大した接点もないのに

 

すれ違いざまの挨拶や

短い言葉のやり取りに

 

 

不思議な安堵感を憶える。

 

 

 

同学年の他の子とは

何か違う。

 

 

 

私はあの子を

どこか信頼している。

 

 

 

なんだろう。

何故なんだろう。

 

 

 

不思議でならなくて

時々考えてしまう。

 

 

 

行き過ぎた恋愛感情かと

疑いすらした。

 

 

でもそうではなかった。

 

 

 

ちょっと落ち着きのある

大人っぽさ。

 

 

サッカーに対する熱。

周りからも評判が良い。

 

 

 

あぁ、

小学校の同級生。

 

 

アイツに似てるなあ。

 

 

 

アイツがこの世を去って

もう15年近くになるのかなー

 

 

 

あの子が11歳なら

生まれ変わってても

おかしくないなあ。

 

 

 

ただ漠然とそう思った。

 

 

 

その瞬間、

ハッとした。

 

 

 

もしもあの子が

アイツの生まれ変わりだったらー。

 

 

 


驚きと戸惑いで涙が出た。

 

 

 

 

小学生でありながら

ちょっと大人だった私たちは

色んな悪戯を一緒にしながら

色んな思いを共有していた。

 

 

 

大人になった

ある年の春先

 

 

当時の仲間で集まった時

 

 

静岡で暮らしていた彼は

たまたま横浜で仕事があり

運良く集うことができた。

 

 

その時の彼の

うつむきがちながらも

穏やかな表情が

なぜか私は印象的だった。

 

 

 

 

それから暫くして

 

 

その彼が

この世を去ってしまった。

 

 

 

彼は仲間のリーダー格。

信頼の厚い人間だった。

 

 

 

私と彼は

ちょっとした共通点があって

なんか戦友、盟友感があったから

衝撃が大きすぎた。

 

 
 

 

もうすぐ彼の命日がやってくる。

 

 

そんなこと、暫く忘れていた。

 

 

 

 

こんな話、

バカげているかもしれない。

 

 

でも、思ってしまったから

しょうがない。

 

 

この私の感覚を

信じればいいだけ。

 
 

あの子がアイツの

生まれ変わりであるのなら

それをありがたくして

接していこう。

 

 

生まれ変わりでないのなら

アイツを思い出させてくれた事に

感謝して過ごそう。

 

 

 

 

それだけのこと。