猫にまっしぐら―前編 から数日。
様子は変わらず庭に釘付けのお嬢さん。
ついに私も、茶トラの姿を確認。
どうやら頻繁に足を運んでいる様子。
見つけるとダイアナはもうヒンヒン泣きだして、
ほっそり開けている網戸をカリカリやるもんだから、
それに私はヒヤヒヤして
なんだか犬も人も落ち着かない。
そんなこんなで・・・。
私も甘いもので・・・。
とある夜、彼女を信じるべく、庭に出してみました。
ダイアナが一点をじぃーっと見つめている間、
足拭きタオルをとりに窓を離れたら、
戻った時には彼女の姿がありませんでした。
「ダイアナ」
「ダイアナ?」
低く、小さく、
でもどこかにいる彼女に届くべく呼べども
姿はない。
しゃあないな。
多分、何かの気配を感じて
3軒連なる庭を突っ切って
道路へ出たのでしょう。
遠くへは行かないハズなので、
落ち着いて呼び戻すべく装備をして
玄関のドアを開けました。
すると、
マンションの入り口のドアの向こう側から
こちらを必死の形相で見つめる柴犬。
多分、私の想像は当たっているでしょう。
そして私の呼ぶ声も聞こえたでしょう。
だけど、Uターンして庭に戻りたくても
彼女が道路に抜けた出口は穴のようなもので、
勢いで出たのは良いものの、
戻るのが難しかったんだと思います。
だから正規の入り口に戻って
そこから入れば、家の玄関に突き当たります。
だけど、
ウチのマンションは古いので
入口の扉は手押し式。
重いのでダイアナには開けられません。
「ふぇ~ん、開いてないぃ
」
―って事だったんでしょう。
待っていた時の彼女の顔が
あまりにも切羽詰まっていて可愛くて怒れず、
黙って家に戻って玄関で足を拭こうとしたら、
…本人も分かってるんですね。
私に全体重を預け、しなだれかかってきました。
反省してると解釈しました。
動物って、カワイイですね
