🌔2020年は、8月7日が立秋(りっしゅう)です。正確には、8月7日午前10時06分をもって、「旧7月節入」ですよ、という意味で、暦に記されているのです。
🌔そもそも、地球と太陽の位置関係や年の月と日の変化を表すものとして、
- 現在使われている、太陽の運行に基づく太陽暦。
- 月の満ち欠けに基づく太陰暦。
- 太陽暦と太陰暦を合わせた太陰太陽暦=旧暦。
- それと中国で生まれ日本でも使われている、二十四節気があるのです。
🌔二十四節気というのは、地球と太陽の位置関係を表す黄道十二ヵ月を基本にしているのです。黄道十二ヵ月を12の月節と12の月気に分けたものが、二十四節気なのです。
🌔「旧7月節入」の「旧7月」というのは、地球と太陽の位置関係を表す黄道十二ヵ月を基本にしているのです。黄道十二ヵ月からなる二十四節気を現行の太陽暦に照らして、表したのが、以下に示す「十二の月の名前です。
【春季】
- 孟春・立春月=太陽暦2月=旧暦正月寅月=1月、
- 仲春月=太陽暦3月=旧暦二月卯月=2月、
- 季春月=太陽暦4月=旧暦三月辰月=3月、
【夏季】
- 孟夏・立夏月=太陽暦5月=旧暦巳月=4月、
- 仲夏月=太陽暦6月=旧暦午月=5月、
- 季夏月=太陽暦7月=旧暦未月=6月、
- 孟秋・立秋月=太陽暦8月=旧暦申月=7月、
- 中秋月=太陽暦9月=旧暦酉月=8月、
- 季秋月=太陽暦10月=旧暦戌月=9月、
【冬季】
- 孟冬・立冬月=太陽暦11月=旧暦正月亥月=1月、
- 仲冬月=太陽暦12月=旧暦正月子月=1月、
- 季冬月=太陽暦1月=旧暦正月丑月=1月、
🌔このように、暦は人々の暮らしの目安として、長きにわたって受け継がれてきました。また、年月日時を六十干支で表した干支暦も、3,000年以上にわたって途切れることなく受け継がれてきました。
🌔干支暦が連綿と続いてきたことは事実ですが、それが暮らしと密接に関わってきたとは言い切れないのではないか……と思うようになったのです。
🌔たとえば今年、2020年の暦を参考にすると、旧暦の8月15日である旧盆の日は、新暦の10月1日(木曜日)になってしまうのです。たとえ新暦が導入される以前であっても、こういう時は何らかの裏ワザ
が使われていたのではないか……と。
🌔新暦が導入される「明治改暦」以前のことですから、寺側からの御触れのようなものが出されていたのではないかと思うのです。そもそも二十四節気は農耕暦であるとともに、旧暦と実際の季節とのズレを修正する役目も担わされていたわけですから、立秋後の何日以内に盆の仏事を行うように定められていたと思うのです。
🌔というわけで、記録として残されている資料があれば教えてください。よろしくお願いします。