🌸桜の便りが聞こえ出すと、「勝持寺しょうじじ)」🌸通称:花の寺を思い出すのです。🌸桜の名所🌸ということならば、京都でなくても色んなところにあるのに、どうしてココ「勝持寺(しょうじじ)」なのはてなマーク
と思われる方もいらっしゃるでしょう。

🌸「勝持寺(しょうじじ)」を始めて訪れて以来、もう40年以上の年月が流れました。進学で京都に転居した年、原付の免許を取った日に、バイクでここに来たのが最初です。

🌸「勝持寺」のホームページにも掲載されているように、この花の寺西行法師ゆかりの寺でもあるのです。

—— 鳥羽上皇に仕えていた北面の士 佐藤藤兵衛義清が、保延6年(西暦1140年)当寺に於て出家し西行と名を改めて庵を結び、一株の桜を植えて吟愛しておりました。世人はその桜を西行桜と称し、寺を花の寺と呼ぶようになりました。 —— (ホームページより)

🌸西行さくらといえば、

ねかはくは 花のしたにて 春しなん そのきさらきの もちつきのころ  ──『山家集

ねかはくは はなのもとにて 春しなん そのきさらきの 望月の比  ──『続古今和歌集

という和歌が有名ですね。

🌸というわけで、冒頭に「桜の便りが聞こえ出すと、「勝持寺しょうじじ)」🌸通称:花の寺を思い出す」というのも、頭の中で西行の和歌とリンクしているのでしょう。

🌸だからといって、桜の「はなのもとにて 春しなん」という願望を持っているワケではありません。西行の和歌が持つ優しさや軟らかさが好きなのです。

🌸また、西行の出家の動機を「失恋」とする見方もあります。しかし、西行が詠んだ歌からは想像し難いため、宮仕えに疲れたことが理由ではないかと考えています。

🌸新型コロナウィルスの影響で、公共交通機関よりもマイカーで出かける人が増えているらしく、高速道のサービスエリアや、各地の道の駅が賑わっているとか。そういうところがあるというだけでも、少し明るい気分になれます。