「プロでやれる自信から確信に変わりました」・・・・・・とコメントしたのは、
プロ野球選手の松坂大輔投手です。
ルーキーイヤーだった1999年5月16日に、初めての対戦となったイチロー選手を3打席連続三振に抑えた試合後のヒーローインタビューで語られたものです。
18年以上経った現在も松坂投手の言葉は、強く印象に残って残っています。
どんな職業あれ、その道のプロとして身を立てるからには、
仕事の進め方に自信が持てて、それが確信へと変わるという経験ができるのは、
とても大切なことであり、素晴らしいことでもあると思うのです。
自信と確信について辞書を見ると、こう記されています。
【自信】 自分の才能・価値を信ずること。自分自身を信ずる心。
【確信】 かたく信じて疑わないこと。また、その信念。
(大辞林 第三版)
「プロとして通用するはずだ」という【自信】を持ってプロの道に進み、
イチロー選手との初対戦で抑えたことから、
その考え方に間違いはなかった」という手応えを得て、
それを【確信】という言葉で表現したのでしょう。
しかし、相手もリベンジを果たすために研究と努力を重ねてきますから、
互いにレベルアップしなければならないのがスポーツ選手の宿命でもあります。
それは他の職業にも、また人間関係においても多かれ少なかれ同じことが言えますよね。
つまり、人として生きてゆく以上は成長し続けなければならないわけで、
その意識を持てなくなったら去るしかない……そして別の道を模索することになるのですね。それを敗者と見ることもできますが、視点を変えれば潔い決断でもあります。
そして何より、次なる目標を見つけて前に進むことが大切なのではないでしょうか?
「目標が、その日その日を支配する」というのが松坂大輔投手の座右の銘で、母校横浜高校の創立者である黒土四郎氏が愛唱した、後藤静香(ごとうせいこう)の詩『第一歩』の一節だとか。
現実には、追い立てられるような、あるいは流されるような日々を過ごしているほうが多いのかな?……とも思います。その中でも「目標」を持たなきゃいけないんでしょうね。
「目標」なんて大それたものでなくても、小っちゃな「夢」でも良いし、大切な人や自分自身への「ご褒美」を考えるのも良い、そんな何かを目の前にぶら下げてみたいですね。
個人的経験から申し上げると、堅苦しく考えるよりも、愉しめるものを見つけ出す。そして周りの人と共感し合えるようなもの、それが見つかれば迷いが減って前向きに進めるんじゃないかと思うのです。
ところで、この記事で引用させていただいた松坂大輔投手。占いでは再起できるはずなので、吉報が届くことを願っています。