ずっと間の飛んでいた「貨物列車のいない風景」シリーズで
現役の隅田川駅とは意外?と思われるかもしれませんが
現在ではここはコンテナ扱い主体で、一部紙関係で一般の貨車(ワム)扱いが残っているだけですが
今の列車体系になる前には、他と同様に隅田川駅から伸びている貨物専用線もあり、
一般のコンテナ化されていない車扱いの貨車も多数発着していました。
そして専用貨物ではセメント関係の荷役施設(セメントサイロ)も構内の片隅にあって
セメント列車の設定が無くなって、線路が剥がされてしまった今でも施設が残されています。
南千住駅ホームからもセメントサイロ(タンク状の施設)が見える
三河島方からのセメント荷役施設への線路は途中で切られている。
そして、線路の跡はお決まりのように駐車場に。
ここ隅田川駅では、セメント会社各社が出資した東京セメント運輸と云う会社が営業所を構えて
セメントサイロを運営していましたが、2006年3月にセメント列車の設定が無くなり輸送が終了しました。
全国で大規模なセメント取扱があった5つの貨物駅には、
セメント会社各社とかつての国鉄が出資したセメントターミナル㈱のセメントサイロがあったり、
それほどの取扱量が無かった駅には、セメント会社の小さなサイロがあって、
側線が2本くらいしかなかったところまで色々とありましたが、
今では秩父鉄道や三岐鉄道という一部の例外を除いて、みな過去の風景となってしまいました。