JR名松線の今後 | うきゃらぴのマル鉄メモ(アメブロ分室)

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 ★大切なのはやめない事とあきらめない事★

名松線の今後の輸送計画について(JR東海プレスリリース)

http://jr-central.co.jp/news/release/nws000410.html

  • 2.今後の輸送体制について
    • (災害不通の)家城・伊勢奥津間(17.7km)について、急峻かつ狭隘な地形を走る区間であることから、これまでも多数存在する曲線・勾配区間でのきめ細かな速度制限や、降雨時には1時間あたりの雨量2cmでも列車抑止することにより安全を確保してきたところであります。
      このたびの被災後、路盤のみならず周辺の状況を含め、慎重な調査を実施してまいりました。その結果、地形・構造物の制約のみならず、山林を含めた周辺部からの鉄道設備への影響が大きくなっていることが改めて明らかになりました。
      従って、仮に復旧したとしても同程度の自然災害ではもちろん、それ以下であっても大きな被災が発生する恐れや長期にわたる運転規制等を行わざるを得ない状況が考えられ、安全・安定輸送の提供という当社の基本的な使命を全うできず、ご利用されるお客様に大変なご不便をおかけする可能性が高いことが懸念されます。
      このため、家城・伊勢奥津間については当面バス代行を継続していきますが、今後も名松線で行っている松阪・伊勢奥津間の旅客輸送を引続き当社が担っていくため、関係自治体等に上記の事情を十分にご説明するとともに、以下の考え方をご提案してまいりたいと考えております。
    • 松阪・家城間は鉄道で、家城・伊勢奥津間はバスでの輸送とすること。
    • 現行の運賃等の考え方は維持していくこと。 」

これまで災害による不通の路線はJR各社は時間がかかりつつも、復旧させてきたが、今回は盲腸線であることもあって、不通区間のバス輸送に置き換えの方策を発表。


同様のケースで過去に私鉄や第3セクター路線では、その企業の体力ゆえに「災害不通→廃線」のケースは古くからのみならず、最近でもいくつか存在したけれど、余力のありそうなJR東海で、これを検討していると言う事は、今後のJR各社のローカル線運営に結構影響がありそうな。


JR東日本でも、ローカル線運営については『JR東日本グループ経営ビジョン2020 ―挑む―』http://www.jreast.co.jp/investor/gv2020/pdf/01.pdf の中で、

  • 地域輸送の担い手として役割を果たし続ける

地域の主要都市を相互に結ぶ「地方幹線」については、設備、車両の若返りを進めます。あわせて、道路ネットワークが充実する以前の重厚長大な設備を見直し、その路線が持続可能となる、実状に即した設備へと改善します。

 地方交通線」については、ご利用の増加に向けた取組みと徹底した事業運営の効率化を引き続き推進します。その上で、鉄道として維持することが極めて困難な路線、区間については、ご利用実態を十分検証した上で、当社グループを事業主体とする鉄道以外の輸送モードの導入も含め、全体としてのサービス水準の維持・向上をめざします。 」


という趣旨の方針を発表しており、今回は突発の災害によるものとは言え、JR東海がそれを先取りしたような形となりました。あくまでも自社内での運営継続を表明したのを評価するべきなのか。

盲腸線故の思い切った方策と考えるか? 

実はこれまでにも現地を見ているわけではないので、正直なんとも言えないのですが。

(検索した上での参考・http://d.hatena.ne.jp/katamachi/20080401/1207056789


※このエントリー・記事はhttp://d.hatena.ne.jp/ukyarapi/ と共通です。