割とローカルなニュースですが。
●>富士山鉄道構想 麓から5合目まで (産経MSN 09.1.3)
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090103/sty0901031858001-n1.htm
記事より引用
「山梨県側の富士山の麓(ふもと)から5合目まで、登山者や観光客を電気鉄道で輸送する一大構想が持ち上がっている。自然界への影響を懸念する声も聞かれるが、構想を打ち出した富士五湖観光連盟(山梨県)は「電気鉄道による悪影響は少ない」と自信をみせ、「首都圏から乗り換えなしの5合目直行便」の実現にも夢を膨らませている。
(中略)
富士山5合目には、麓から有料道路「富士スバルライン」か林道を利用してマイカーやバスで行くか、麓から歩いて登る方法しかない。さらに、冬季は降雪で通行止めとなり、富士山の実質観光シーズンは4月から11月ごろまでだ。
鉄道構想は昨年11月、観光連盟の正副会長会議で打ち出された。麓の有料道路ゲート付近に始発駅<を設け、有料道路上に単線の線路を敷く。5合目ロータリーまでとすると全線約30キロ、平均勾(こう)配(ばい)5%。観光客が散策できるように途中に4駅を設置する。
車両は電気動力で200人乗り車両を4両連結し、1便で800人程度を運ぶ。建設費は概算で600億円から800億円程度を見込んでいる。(後略)」
形としては、有料道路の上に、高架で建設された新交通システムのようなものを想像すればよいのだろうか。
記事を読むと、自動車が夏の登山シーズンなどに富士山麓に殺到する事で発生する問題への環境対策をも兼ねているとも言えます。
ただ、あまり大量に運べ過ぎると、今度はその大量の乗客が山へ入り込むことで自然とのバランスが取れない事態が発生する問題もあるようで、そこら辺は頭の痛い話もあるようだけれど、ヨーロッパで活用されているような登山電車をモデルにした鉄道導入で排気ガスや渋滞を抑制できる点は買いたいと思います。
その「登山電車」自体が観光資源になる可能性もないわけではないですし。
都市部輸送に一部採用されている「新交通システム」、意外とこういった観光地の限定輸送のようなものにも向いているのだろうか。それとも別の形態を取るのか。
まず山麓からの鉄道建設に反対なのか、賛成なのか、自治体や観光資本を含めて、地元の意見がどのように集約されるのかに興味が湧きます。