思い出すはほんの僅か


もう名前しか記憶にない


声も姿もシルエットさえも


全部が『君』に変わっている


夏の高い眩しい青空


大好きだったのに


今は低く星が点々とする冬の空が好き


『君』とはたくさんの思い出が増えていって


抱きしめる想いは思い出へと


ちゃんと変わっている


早い時間の流れが少し不安だけれど


春になったら『君』と『いっしょになる』


何も告げられなかったことに縛られて


沢山想っては泣いたけれど


今は笑うことが多くて


不意に出る涙の意味は放っておく


振り返ってはいけないと解っているから


あの想いは沈めておく


今怖いのは


『ちゃんと愛せていますか?』


『不安にさせていませんか?』


ただそれだけ


僅かな想い出は


僅かな記憶にしかならないようで


目の前から一年と経たず過ぎ去っていった


今は『君』が笑うと私も笑って


それが幸せでたまらないんだ