寝る前布団に入ると、診察最後の日に読み取れなかった`先生´の表情の意味、あの日からずっと考えてるんだ。起きても不思議と『どんな気持ちだったかな?』って、私が考えても解けない問題を朝一で考え出すんだ。
少し経って仕事のスイッチが入るまで。仕事前タバコの灰が気がつけば膝の上に落ちてたこと何度かあって、まだ日が浅いのに考えて考え抜こうとするんだ。
でもそれは日が浅いから考えようとしているのかな?もうぼやけてしまってる笑顔は…いつまで思い出せるかな?
忘れたくないよ。
消えないで心から。



退院してから、先生は驚くほどおしゃべりになってた。診察行くと「○○はどう?」と前より突っ込んで話すように。私は答えて笑うこと多くなった。あの頃飾らず目の前で笑えた人は`先生´だけだった。

退院後、仕事が出来なかったから、家で家事をしていた。そんな漠然と過ごす日々の中で『痩せたい』って思うようになった。体重は今より20キロ多かった。今は痩せすぎでちょーっとマズいけれど。
ぽっちゃりしてることに特に負い目とかもなく、ただ自分で決めた『目標』を自分一人の力で達成出来たら、何か変わる気がした。ただそれだけで、はじめてみたダイエット。

ウォーキング/半身浴/良く噛んで食べて我慢はしない食事/ストレッチ等3ヶ月続けたら、あっという間に9キロ落ちた。
普段運動しなかったことが実感出来たのと、今でも歩くのがサラリーマンより早いのがちょっと嬉しい。痩せたことはもっと嬉しい。


`先生´に言わなかったダイエット。日に日に落ちて診察が週に3回だったことで、ある日`先生´が吃驚した顔で「痩せたよねえ?」って言った。私は「はい」と笑顔で答えてダイエットのこと話した。付け加えて「まだ続行中」とか言ったかもしれない。それに対して`先生´は「僕も痩せなきゃ」って言ったんだ。でも普通体系だから必要ないのにと思って首をかしげた。それ以上の会話はありませんでした。

本当は`先生´のそんな一言に驚いて何も言えなかったんだ。

退院して3ヶ月後、仕事をしたくて相談をした。
たぶんその時期かな?私はカウンセリングだけ行っている所でカウンセリング受けていて、そこのカウンセラーが「発見しにくいうつ病かも知れないから先生に聞いておいて」って言われた。それを`先生´に言ったら凄く怒ったのまだ憶えてる。
「君の主治医は僕だからね?もうカウンセリング行く必要ないんじゃない?」と言われ、はじめて見た『先生だけど素の部分』に圧倒されたんだ。その勢いでカウンセリングはやめた。
`先生´はまだ仕事は早いと言ったけれど、私は大丈夫な気がして面接とテスト受けて無事働くことが出来た。
週3回。前は接客ですぐ辞めることが多かった。それで、以前から友達に絶対に合うと言われた事務系で働き始めて、気づけば一年以上。今は週4で働ける。まだまだ辞める気はしません。


働きはじめた年のクリスマス、はじめて`先生´にプレゼントを渡した。『好き』も強い反面、『ありがとう』も込めて…。

「もらっちゃダメですか?」って聞いたら、「小さなものならいいんじゃない?」って言って受け取ってもらえた。

嬉しくって嬉しくって泣きそうだった。一緒に入れたクリスマスカード、読んでくれたかな?