鈴虫が鳴く

秋のはじまり

切なくって

こころ少しずつ冷えてく合図

月もより一層高くなって

届かなくって泣きそうになる

届いても月に寄り添えば

きっととても冷たい荒野のような

そんな事しか浮かばない

大きな手のひらだってはじめて意識して

私の手のひらは包まれていた

離れては寄り添うように

一日だけ隣に居る

その繰り返しをあと何度?

体温が移って私まで暖かくなったけれど

それは本当に望んだ手のひらじゃなかった

そしてまた彼は遠くに行く

望んだ手のひらでなかったから

きっと冬の寒さに負けてしまう

渇いてるこころまで

暖まる気配はないもの

いつまでそれを繰り返せば

わたしが望むひとと

手とこころ繋げるんだろう

ひんやりひんやり

冬が迫ってくるの

こころ削ぎ落としながら

さらさらと

雪のように