もしひとつ
偶然っていう名の必然があったなら
この先色々な事を期待出来たかも知れない
もしもうひとつ
奇跡という名の必然があったのなら
わたしのこころはとても良くなっていくかも知れない


診察じゃあない
診断書とりに行くだけ
それだけなのに心臓が急かすのはすきだから
ただそれだけなのに
それを見て泣くのは現実がそこに在るから

「担当医」と「患者名」
それだけで十分過ぎる現実
誰にだって優しいから好きな筈なのにね
「わたしだけ」と思いたかった
そう思い込めれば幸せは続いたのかもね

残念な事にわたしはそれ程夢みがちじゃなくて
今と闘う方が生き生きするんだ
それが解って
診断書の中身に動揺したんじゃないんだ

夢はとっくに醒めていて
もう「あの時」と思う事が悲しいんだ
わたしはまた少し強くなっちゃったんだ

泣くことも出来なかったのにね
人を選んだのにね
馴れ合いがわたしを一人にさせない

でもその方が先生はずっと喜ぶ


もし必然に広い病院内で会えたなら
こんなこと思わなかったね

裏切る勝手な期待が現実を見せるんだ


もし会ったら
迷わず「すき」って告げようと思ってた