魔法の指

ふたつ合わさって
狂った音は
波紋を写す

年に一回くるピアノの調律士さん
チューナーで合わせる調律士もいるけど
うちの調律さんは全部耳で音の狂いを治してくれる

調律が終わった後のピアノは赤ちゃんみたいで
指先まで集中しないと
「綺麗な音」
が出ない位の繊細さ
「適当」は
半年は弾けなくなる

魔法の耳と指


もう八年目で
調律が終わると甘いお菓子を食べてもらって
その時の調律さんの嬉しそうな顔
それを見るのが好き

食べ物を美味しそうに
にこにこ食べれる人って素敵だな
見ていて私もにこにこ出来る
調律さんが使えるもう一つの魔法だね



先生にね、ちょこっと似ている雰囲気
もう少し柔らかくした感じ

やっぱ落ち着いた大人の人に弱いのかな?

ねえ先生?
何がどこまでなら許されますか?
勿論
先生を困らせることはしませんよ?
あとすこし…
あとすこし…かな?