完璧が欲しいと思った

揺らがない芯が欲しいと思った

たった3歳しか変わらないのに

とても落ち着いていて

物腰が綺麗で話し方もどこか品があって

理想の女性

ってこういう人だって思った

でもどうやったってなれなくて

騒がしいのは個性だとか性格だから

どうしようもないな


それでもだいきらいだった完璧が

譜面どおりに弾ける正確さがほしくなった

気ままで移り気で気分屋で破天荒で

そのまんま落ち着きのない音ばかり奏でてて

それは感性っていう名前の才能らしくて

大事にしなさいと言われるけれど

でもそんなの今は欲しくなくて

でも生まれ持っちゃったものらしくて

少し疎ましい

どうやったら「完璧」に弾けるか解らなくて

CDでそれらしい「完璧」を聞いてるけど

譜面どおりじゃない

それじゃ「完璧」ではないでしょう?

いくら譜面を見ても

癖と感情移入が止まなくて

それらしい「完璧」とは別の曲で

また独りで歌っちゃってて

ため息がでちゃう


せめてピアノくらい「完璧」であって欲しいのに

それすら「今日は嬉しい事あったのね」って音に出るくらい

毎回違う物語弾いてて

毎回違う歌唄ってて

本音が全部音にでるってピアノの先生は言うけれど

確かにそうで

どこまでも「完璧」が似合わない


それらしい「完璧」も真似をして弾いたらバレてしまう

CDのマネしたでしょ?って。

すごいよな。。。

わたしの癖とか弾き方ぜんぶ理解してるんだもん

それでもそれらしい「完璧」に憧れてるんだから全部一回マネしちゃえ

っとかまたまた破天荒な方向へ

そしてまた怒られる…の繰り返し


それが物語の形をとるか歌っている形をとるかは

やっぱりその時の気分次第


枠が嫌いなわたし

自由がいちばんなわたし

でも今一番欲しいものは

「枠にはまった完璧」

ちょっと前はそんなもの欲しくもなかったのに


完全ではないものは進化し続けるから

だから「完璧」は嫌いなの

不完全なメロディーは落ち着きが無くて

わたしとおんなじだからだいすきなの

なのにやっぱり欲しい


あなたの隣に立ちたいと思う心と裏腹に

どうやっても「嘘」もつけない模様

今日の音はやっぱそのまま

「嫌々枠にはまろうともがく音」