君の手をとってしまったら
押し寄せて返す波に負けてたかもしれない
たとえば気持ちをくれたとして
たぶん中身の無い貝殻のように
ただそこに私は在るだけ
あなたの手をとれたなら
そこが真夏の砂浜でも
「熱い」と言いながらも笑いながら
地に足を着けられると思う
めいっぱいの気持ちをあなたに送り続ける
中身のあるただ普通の女の子
波と砂に足をとられながら
潮の満ち引きで一日にたった五分しか現れない
小さな島へ続く道のように
そんな存在のあなたのように
辿り着くまでの道なんて
本当は在るかどうか解らない
それでもそこまで辿り着けたなら
今度は君じゃなくて
あなたが頭をポンッて撫でてください
握り返す手があなたでありますよう