街を照らす月は厚い雲に阻まれて


常夜は紅く燃え上がる


あなたの周りをただ通り過ぎるだけの


そんな雲のような私の存在は


肯定も否定もせず


漂っている


紅く紅く気持ちは走る


あなたの手を掴めない


あなたの気持ちも掴めない


どうやったって届かない


そんな気持ちにさせる今日の空


いっそ燃え上がって灰になってしまいたい


せめて雪のようにあなたの手に止まるなら


灰になるのも悪くない


本当はそんな事望んでなんかいないのに


常夜の誘惑


工場地帯の紅


点点と散らばっている