空が一層低くなってきて



高いビルの屋上から手を伸ばせば



梯子掛ければ月に届くんじゃないか?



薄く流れる雲に負けず



より遠く高い月は輝きを増す



ここに居る



そう言いたいかのように



月にかかった雲は七色にざわめく



まどろんで魅了して心を奪って



朝には消えてゆくんだ



表現のしようがない色を奏でて



目を凝らさないと



どこまで月が唄っているのか解らない



届いていますよ



一秒も同じ形では空に現れない



だから流れに逆らわずに



けれど気高く輝き続けるんだ



ただその身を天に預けて