主演映画・『トランスポーター』で一躍世界にその名を轟かせ、次世代アクション俳優として映画界に地位を築いた男、ジェイソン・ステイサム。
どこまでもしなやかで無駄のないアクションに加え、クールでニヒルなキャラクターを演じて見せる彼は、ネット界隈から宇宙一カッコイイハゲと賞賛され、本来ならばハゲが得ることのできない"IKEMEN"という名の上流階級のみに与えられる特権を獲得している。
ステイサムはスタントの使用をなるべく控え、自身で演じることをモットーにしているという。出演するどの作品においても全力全開、己の肉体を限界まで使いこなし、生半可な手加減をすることは決してないのだ。
そう、それがたとえ馬鹿すぎる設定の映画だとしても……。
今回扱うのは、名作・アドレナリンです。「名作なの?」って、自分が勝手に名作だと思ってるだけなんですけど、個人的にはトランスポーターよりこっちの方が好きだったりします。
まず『アドレナリン』っていうタイトル。
アドレナリンは興奮した時に出る物質ですけど、ステイサムと興奮を結びつけたら、蹴って殴って撃って最終的に大爆発みたいな映像しか浮かばないじゃないですか。アドレナリン出まくりどころか垂れ流しみたいな、もはや脳内どころか体外に流れ出てるよみたいな、こんな観る前からヤバそうな臭いをプンプンさせてくる映画ってそうそうないと思うんですよ。
んでもっていざ蓋を開けたら、まーびっくり。いろんな意味で案の定ヤバい映画だったんですね。
さて、本作はステイサム演じる主人公・シェブのお目覚めシーンから始まります。
これがまさかのFPS視点。「一度でいいからステイサムになりたい!」という男子なら必ず願う夢がここで叶います。素敵なサプライズですね。まあ、ものの1分ちょいで終わるんですが。
これがまさかのFPS視点。「一度でいいからステイサムになりたい!」という男子なら必ず願う夢がここで叶います。素敵なサプライズですね。まあ、ものの1分ちょいで終わるんですが。
気絶から目覚め、自分が置かれた状況がよく理解できていないシェブは、とりあえずテレビ台に置かれたファッキューDVDを再生。そこで自分が中国人マフィアに変な毒を注射されたことを知ります。
さらにその毒によって残された命の期限はたったの1時間。常人ならそこで諦め死を待つほかはありませんが、やはりそこは並々ならぬ精神力を持つ男・シェブ。というか、ステイサム。己の誇りにかけこう誓います。
鬼の形相で犯人探しに繰り出すシェブでしたが、毒のせいか視界が霞んだり意識が遠くなったりします。
「一体自分はどんな毒を仕込まれたんだ?」と疑問に思うシェブは、変態だけど腕はいい変態、つまるところ変態のドクに連絡、毒の正体を聴き出します。
さまざまな症状から見て導き出された毒の正体はペキン・カクテル。変態のドク曰く、この毒を抑えるには、「アドレナリンを出し続けるしかない」らしいのです。そこでドクはシェブにとにかく動き続けろと命じます。
さてここで、我々は歴史に残るであろうある等式を導くことになります。
止まったら死ぬ=マグロ
止まったら死ぬ=ステイサム
ステイサム=マグロ
なんということでしょう。
21世紀を代表するアクションスターが、まさかマグロポジションに置かれる日がやって来るとは……。



