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JTKの映画レビュー

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本物の畸型を集めたトッド・ブラウニング監督の「Freaks」を下敷きにしたミュージカルかと思いきや実話だったんですな。
ステレオタイプな展開ながら差別や偏見という扱いにくいテーマを孕みつつも見事なエンタメ作品になってて感動しきり。
1時間45分という長さも丁度いい。
「ラ・ラ・ランド」みたいなハズレもあるので積極的にミュージカル映画は観たいとは思わないが、これは大アタリ。

ワンカットの様に見せるアクションシーンと脱ぎっぷりのいいシャーリーズ・セロンは頗るいいんだがね、なにせストーリーが複雑というか、わかりにくい。わかりやすく出来ていない。少なくともクルクルパーのわしにもわかるように創ってもらわんと。えへらえへら。
しかし、ひ弱なイメージだったジェームス・マカヴォイ、いつの間にムキムキのマッチョ男子になっとるわ。先日観た「ミスター・ガラス」然り。

アンチヒーローものですわね。
後半いいもんと悪もんが戦うんだけど舞台を変えず病院の前の原っぱで延々続く派手さのないマーベルの裏を行くような地味な世界観や全体貫くダークな雰囲気も含めて結構気に入った。
超人たちを封印しようとした勢力を嘲笑うような夢(悪夢?)のあるラストも爽快。直接的な描写や仄めかしは無いものの超人の出現も神の采配的なものを感じたな。
マンガみたいなヒーローものより妙にリアリティあって好きだな、こういうの。



2019年最初の1本は、ズッシリ重い背景があるにも関わらずホッコリ感動的なロードムービー。
先の大戦時、ナチスドイツの迫害から命からがら逃れた仕立て屋を生業にするユダヤ人の主人公は親友に匿われる。
70年後。頑固爺いに成り果てた主人公は、その親友用に最後に仕立てたスーツを渡すため再会の旅に出る。果たして念願は叶うのか。
ストーリー自体はベタなんだけど、役者さんが全然役者さんに見えなくて。リアリティあって。変な先入観無しで観れたのも良かったかな。
ラストは涙腺崩壊。
地味だけどいい映画だった。


人間と妖怪とか魔物がどういうわけか共生する街、鎌倉を舞台に出会うべきして出会った夫婦。あの世(黄泉の国)へ旅立った嫁と、それを連れ戻そうと奮闘する夫の純愛ファンタジー。

劇場で予告編は何度か観て「妖怪とか好きだけど金払って観るような映画じゃないな。WOWOW待ち」ってことでWOWOW録画で観たわけだが、意外にも程があるほど大泣きしてまった。
映画は個人的体験なんでね、何が琴線に触れるかは自分でもよくはわからんがボロボロと泣いてしまった。中盤、嫁が霊体と判り別れるとこで。あー恥ずかし。

黄泉の国へ旅立った嫁(高畑充希)を夫(堺雅人)が連れ戻しに行くんだけど、ジャン・コクトーの「オルフェ」とかでは、黄泉の国への出入口は”鏡”で幻想的な雰囲気を醸し出しとったけれども、今作では電車でトコトコと行くのな。それも昔の江ノ電で。その辺も鬼太郎チックで好きなポイント。
全体的にあの世とこの世がいい塩梅で表現されてて、この世界観めちゃ好きだわ。

「黄泉の国」というモチーフは映画でしばしば用いられるんだけども、それを観る度にかなり強度な郷愁にかられる、どういうわけか。クドカンの「真夜中の弥次さん喜多さん」の後半でもそんなシーンがあるんだが、無条件に泣けてくるというか。

黄泉の国・死と生・死神・純愛、などなど個人的偏愛ポイント高いエンタメファンタジーで、意外にも感動してしまった。

死神役の安藤サクラとか、貧乏神役の田中泯とか、凄く良かった。

映画館で観たかったな。くそ。(笑)


しかし読み返したら、なんともまとまりのない文章だな。
ま、いっか。(苦笑)






【今年観た映画ベスト6(順不同)

●スリー・ビルボード

●聖なる鹿殺し

●ファントム・スレッド

●万引き家族

●カメラを止めるな!

●バッド・ジーニアス

次点 : ヘレディタリー / 継承




また寝てもうた。

前半ウトウトと。

ほんで、眠い上にグリンデルバルドとか覚えにくい名前ばっかだわ、前半寝てまうわで、なんやらよーわからんかった。

でも、ジョニー・デップは良かったな。

映画は悪くない。

寝たわしが悪い。多分。



眠くて眠くて、わしが。

映画館で寝ることはほとんどないが、半分くらい寝てもうた。

映画が退屈とかそういうことでは全くなくて、ま、眠かったからしょうがない。

ほんだもんだでレビュー書きようがない。

でも、エル・ファニングは相変わらず可愛いかったし、衣装も良かったし、美麗な映像美も印象的だったし、クズ夫も美形だったし。

寝とったもんでこんなことくらいしか書けんわ。えへらえへら。


そういえば、大好きな監督ダニエル・シュミットの「デ・ジャ・ヴュ」を観に行って丸々寝とったことあったな。けけけ。



ポスターのキャッチコピー通り「完璧な悪夢」だわ。

デヴィッド・リンチみたいな目覚めのいい(笑)ファンタジックな悪夢ならまだしも、神経を逆撫でする後味悪いダウナー系。

中盤までメンタルヤバ系キ印ホラーかと思いきや徐々にオカルトに移行しストンと腑に落ちるカルトなラストまで途切れない不穏なムードとヒリヒリする緊張感。娘さん顔が不気味だし。

胸糞悪いけどなかなかの傑作。

先日観た「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」みたいな謎は謎のまま観客置いてきぼり解釈あなたまかせ、みたいはホラーよりはよっぽど楽しめた。後味悪いけど。



4Kだそうな。でも既に画質の粗いものはノイズは消せたとしても蘇りはしない。
というか黒澤映画もそうだが、子供の頃、ノイズだらけ台詞も何言っとるかわからん「七人の侍」観て、その魅力が減じるというとそんなことは全くなくて、優れたものの本質はそんな表層的なことではないと。
ほれ、チャーリー・パーカーの音楽なんぞはノイズだらけの悪音質なのに、ちゃんと伝わるのな。ホントに凄いものは、そういうものなんだ。

で、「ジャイアンツ」。
3時間半近くの大河ドラマ。さすがアメリカ映画の代表作と言ってもいいほどの作品なんで面白いわ飽きないわ。脚本見事。
ロック・ハドソンとエリザベス・テーラーの息子がデニス・ホッパーだったり。見所たくさん。
そしてジェームズ・ディーン。ええわー。何か雰囲気がThe Smithっぽいのだ。儚げでね。

「午前10時の映画祭」という素晴らしい企画は今年で最後らしい。ほんとうーに惜しい。
昔の名作を観る毎につくづく思う。優れた作品は劇場でみなきゃと。邦画の恋愛物なんてテレビでええんだわ、どうせ「中学聖日記(大好きで楽しみにしてるがw)」レベルなんだで。
日常と地続きの家での映画観賞ではなくてね、家を離れた映画館の暗闇で不特定多数の他人と共有する、ということが非日常的空間へとスイッチが入り、夢の世界へ。大袈裟に言うと仮初の死ですわね。

「午前10時の映画祭」観れるだけ観たいと思う。