JTKの映画レビュー

JTKの映画レビュー

以前のレビューはこちら→ http://coco.to/author/_JTK

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マーティン・スコセッシの新作が来月Netflixのみで配信される。今や新作映画は動画配信で観る時代か。
というわけでこの作品、今まで観たNetflixオリジナルでは上位に入る面白さ。
キャスティングも主役がサンドラ・ブロック、脇につるつるのジョン・マルコビッチと、知ってる人出てると映画観てる気分になるわね。

※ここからネタバレ注意

地球滅亡もの。なんかすっごい怖いものが飛来してきて"それ"を見た者は自殺するというトンデモな設定なんだが、映画の中の住人も我々観客も"それ"を見たくても見れなくて上手いこと恐怖を共有する作りになってて、そこがなかなか面白かった。

ラストも何も解決してないけど一旦ハッピーエンドみたいな落とし所にして後味の悪さを回避してるところも好印象。

Netflixますますやめれんわ。


話題の「ジョーカー」の元ネタの一つと言うことで、まだ観たことないと思って観たら、既に観とったわ。そんなんばっか。

忘れることが生きること。


職種がタクシードライバーからコメディアン志望の男へ変更。

社会の底辺で足掻くイカレポンチがしまいにはヒーロー的な構造は名作「タクシードライバー」とよく似ている。

「ジョーカー」が元ネタにしたと言われているこの2本はハッピーエンドと言い切るには微妙だけども一応ハッピーエンド。

トラビスは売春少女を救って親に感謝されとるしね。


それに引き換え、哀しく暗く重く救いのない「ジョーカー」が世界中で大ヒットとな。

人それぞれ共感するところは違うと思うが、自分は、大きな声では言えないが、この映画が「社会が悪ければ、弱者に不寛容ならば、大量虐殺もやむなし」と言外に仄かしていることに深く感銘し、ラスト(病院のシーン)直前の、アーサーが悪の化身ジョーカーに成り、歪なダンスを舞い、ゴッサムシティの底辺の住民がそれを支持する歓喜のシーンに強烈な爽快さを感じた。


映画は「夢」だから、何をやってもいいし、それを心の中で密かに楽しむ分にはいいと思うが、この映画は図らずも犯罪を誘発する力を持ってしまったような気がして仕方がない。


それにしてもロバート・デニーロ。この頃も今も演者としてのポテンシャルは言わずもがなの神レベル。

その人にしか見えんし、ニューヨークに行ったら、パプキンやトラビスに会えそうな。そんな役者ざらにおらん。




脳障害のため「笑いが止まらない」病を持ち、妄想癖があり、母親に虐待された過去を持ち、社会の底辺でコメディアンを目指す心優しき主人公アーサーが、貧富の差が激しい格差社会ゴッサムシティを舞台に、いかにして悪のヒーローJORKERに成り得たかを徹底した暗く重い筆致で執拗に描く。

『格差社会を背景に気の狂ったマイノリティが社会を恨み凶悪事件を引き起こす』

JORKER演ずるはホアキン・フェニックス。
まさに狂演。どこか歪なダンスシーンが目に焼き付いて離れない。
かつて鬼気迫る熱量で凄まじい存在感を魅せつけたロバート・デニーロと共演してるのも感慨深い。
デニーロの「タクシードライバー」もそうだが、主人公トラビスが『格差社会を背景に気の狂ったマイノリティが社会を恨み凶悪事件を引き起こす』ラストではエグすぎて"売春してた少女を助けた"という美談にすり替えて落とし所にしてたが、この映画「JORKER」のラストの病院のシーンもエクスキューズに見えてしまった。それがなかったら身も蓋もない胸糞ダウナー系映画としては満点だったが。
ま、それがあっても超絶ダウナー系だが。

ともあれ、もの凄く良かった。
ホアキン・フェニックスも最高。



ニール・ジョーダンは「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイヤ」とか「クライング・ゲーム」とか大好きな監督なんで、こんな良作見逃してたなんて、、、。

神話なのか現実なのか。それは海から「生身の女」を釣り上げた粗野な元アル中の漁師(主人公)も、我々も、物語後半までわからない。
その辺は流石ニール・ジョーダン。異界と現実とか、ジェンダーとか、異形の物の怪とかの、その狭間の描写力はいつもの通り抜群。特撮も無しで雰囲気出てたわ。
主人公の名前はシラキュースだし網にひっかかってた女はオンディーヌだし。「いつ正体表すのか」とワクワクしてたら、、、オチは内緒。

というわけで、なかなか私好みの佳作でした。


そういえばニール・ジョーダンで思い出したけど、昔ダニエル・ダックス(割と美人)ってアーティストおったな。Apple Musicにあるかしら。



Netflixのオリジナル映画もたまにアタリがある。ジェフ・ブリッジスの「最後の追跡」とか大アタリだったが、今作もなかなか面白かった。
おどろおどろしいながらもコミカルでハートウォームな悪魔系ダークファンタジー(お伽話)というかね。かなり好きな雰囲気。
時は18××年。悪魔に魂を売った鍛冶屋のおっさん、関わった悪魔がヘタレすぎて作業場に監禁。我が身の不幸の腹癒せに悪魔をいじめるいじめる。悪魔泣く泣く。(笑)
その悪魔が誰もがイメージするような絵に描いたようなヴィジュアルで笑えるし、ストーリーが進むにつれて悪魔のくせにいいヤツってことがわかってくる。
ほんで、いろいろアレして鍛冶屋のおっさん地獄へ行くんだけども、地獄にもヒエラルキーあるのな。ヘタレ悪魔と違って位の上の悪魔はでかくて怖そう。

全部書きそうなんで、このくらいにしとこ。

そういえば来月くらいにマーティン・スコセッシのNetflixのオリジナル映画が配信されるそうな。楽しみだ。
こう来たか、、、。

実話を逆手に取った痛快フィクション!
もう最高!ブラボー!ブラボー!大拍手!
タランティーノに外れなし!どころか「パルプ・フィクション」くらいに好きだわ、これ。
夢と愛のある映画で観た後小躍りしたくなったし、あまりに最高すぎて涙が滲み出た。映画はこうでなきゃ!
ラストの爽快なことと言ったら!また観たい。今すぐ観たい。
何言ってもネタバレになるので多くは言わんが、この映画のブラピ最高にカッコいい!
シャロン・テートがポランスキーにプレゼントする為に本屋行って「テス」買うとことか、映画好きにもたまらんし。
タランティーノが大の映画好きってのがヒシヒシ伝わってくる。
いちいち音楽最高だし。
小ネタもわしくらいの年代が最もわかるかも。若い人に「巨人の惑星」とか「FBI」とか「コンバット」と言ってもねえ。
スティーヴ・マックイーンそっくりで笑った。
ブルース・リーんとこ、あれ実際どうなんだろ。ホントでも嘘でもオモロいので。
あと、カルト集団マンソンファミリーのシャロン・テート事件を知らないと、この映画の面白さ半減以下になるんで、ぜひ予習をお薦めします。

タランティーノ最高!

デビュー当時から正統な真っ当な映画のあり方から外れたとこにいる奇才タランティーノ。ステレオタイプとは無縁なので予測不能な面白さ!
映画の魔術を堪能しまくりで大満足の1本でした。

しかし支離滅裂の文章だな。



アラン・ドロンはわしが子供の頃、絶大なる人気だったので大抵の映画は観てるはずだが、これは観てないかも。全く記憶にないので。
監督は「太陽がいっぱい」のルネ・クレマン監督。
面白くないはずがない。

やくざのボスの奥さんと浮気して命からがら逃げる男前をアラン・ドロン、それを匿うわけありの大金持ちの未亡人をローラ・オルブライト、同居するピチピチの従姉妹の女子をジェーン・フォンダが演じる。見事に美男美女。それだけで観てて楽しい。
この頃のフランス映画の多くがそうであるように使われる音楽はモダンジャズ。タイトルバックもエンディングも使われ方が頗るカッコいい。
ひねりの効いた展開のラストまで映像も音楽もひたすらスタイリッシュ。
美男美女が主役で、悪者のギャングは絵に描いたようなルックスで。そういった古のステレオタイプも懐かしさもあって、ある意味ホッとしますな。

しかしアラン・ドロンは追われる役がよく似合いますわね。

ダビングしたBlu-rayのリスト作ったらトリュフォーとか沢山あったのでフランス映画を観直したくなりました、とさ。苦手なゴダールも試しに観てみようかな。


実存した美少年の凶悪犯罪者のお話。
そのせいか劇場内女子率高く8割くらいが女性。
隣に中学生くらいの女子の二人組がおったが冒頭出てくるおっさんのキンタマどアップに何を思ったんだろうね。けけけ。
それはさておき。
強盗するのも人を殺すのも罪の意識を感じることもなく悪びれることもなく、それが日常の如く繰り返す美少年カルリートス。
映画も派手さもなく淡々とそれを映し出す。
逆にそれが狂気を帯びてて美少年なのに生まれつき人として欠損してることとのアンバランス加減とかいい感じであった。
唯一タイトルの「永遠に僕のもの」ってのが犯罪の相棒ラモンとの悲恋(であるならば)にポイントを絞りすぎてて首をひねったがそれ以外はなかなか良かったかな。

映画「ストーカー」YouTube鑑賞。

先日押入れ漁ってたら持ってることすら忘れてた「ストーカー」のDVDが出てきた。最低でもハイビジョン画質を見慣れてる目でDVD画質が耐えれるかと確認したら、かなり荒く感じて断念。そんな折Amazonのレビューをいくつか見てたら「現行 Blu-rayより画質は荒いが色調はYouTubeにアップされてるやつの方がまし」と書いてあったので、YouTubeのヤツの一部を確認したらハイビジョンほど綺麗ではないが持ってるDVDよりはよっぽどまし。
というわけで、以前ビデオやDVDでも持ってて劇場でも観たような気がするので、最低でも3回目の鑑賞となる。
記憶力に難があるのでタルコフスキーの中で最も好きな作品と言いながらも全体的な印象と断片的な記憶しかなく久しぶりに観て思ったのは、こんなに多弁で饒舌な映画だったっけ、と。
絵力が凄すぎるのか言葉が全く記憶に残っていなかった。
トロッコでゾーンに向かうイメージ。黒犬と廃墟のイメージ。水のイメージ。少女の超常現象のイメージ。そういったイメージが断片的に記憶に残っていた。

で、改めて観てみたら、ハゲの3人のおっさん語る語る。
なので「ゾーン」が何なのかはざっくりと提示される。
「ゾーン」の行き着く先には「部屋」があり、そこに行くと心の奥底の願い事がかなうらしい。
3人は「部屋」へ辿り着くも何故か目前でハゲ散らかした頭のまま帰ってくる。
案内人(=ストーカー)は地に足がしっかりついた奥方の元へ。
足の不自由な娘は、手を使わずコップを移動させる超能力を身につけていた。
願いがかなった。
か、どうか知らんがその光明なシーンは感動的だった。

唯一無二の映像体験に酔いしれましたよ、今回も。セリフは多いが映像ほど饒舌ではない。そこが素晴らしい。
SFだし、心(精神世界)の話だし、宗教好きな人にとっては宗教的だろうし、いずれにしろ人の根本的なとこを描いてるから惹かれるんだろう。たぶん。
キューブリック、フェリーニ、タルコフスキー、リンチ、これらの映像作家は別格だわ、やはり。

「サクリファイス」と「ノスタルジア」はBlu-rayあるから近日中に観たろ。


【半年ぶりに2回目鑑賞】

(私的に)優れた映画の多くは抽象度が高いせいか2回目の方が全体像もディテールも輪郭がくっきりしてくるというか、やはり凄いわ、この作品。
ラストの血と臓物にまみれた黒ミサのシーンは圧巻以上に圧巻。バックに流れる黄泉の国から聴こえてくるようなトム・ヨークのファルセットが異世界のムードに拍車をかける。
音楽は改めてトム・ヨークで良かった。
というか、キャスティングも何もかもパーフェクトだわ。
大好きな女優、老人役と魔女役一人二役のティルダ・スウィントンも確と堪能できた。
また前回のレビューでもふれたが、ある意味贅沢すぎる使われ方のクロエ・グレース・モレッツには再度笑ってしまった。美少女が乳放り出して(ニセ乳か?)乞食悪魔みたいな格好させられてからに。断ることも出来たろうに、そこに女優魂を見た。
約2時間40分目が釘付け。素晴らしい。素晴らしすぎる。
前回Filmarksの点数4.8にしたけど、満点の5だな。

最後に、Amazonプライム・ビデオ入ってる方は見放題なんで、是非に。