ぼくらのムーンセイル16着 | 中山浮世のダイナープレヤデス

中山浮世のダイナープレヤデス

~すべての快楽を手に入れるために~

ムーンセイルは満身創痍だった…


{86EDE6E4-E0A7-4C9D-8ECF-366F4C1C8186:01}

その歩様はいい意味で柔らかいのだが、
「人を乗せて走る」には不向きな身体の緩さ。

苦労してるのだろうな。


レースは出ムチを入れて先団のポジションをキープ。

砂が被らないよう最善の策をとってくれた。

それでもパトロールを見ると
少しの砂を被っただけでも嫌がるシーンがあった。


駄菓子菓子!

3コーナーを迎える前にズルズル後退…

先行するのに脚を使い過ぎたのもあるが、
最後の直線は歩くのも精一杯。

口からは大量の泡。

騎手は開口一番「喉鳴り…」と叫んだ。

これが「喉鳴り」というものか…

なんとかゴールしたが、見てられないよ…

タイムオーバーで手当もカットだし…

騎手は最善を尽くしてくれたが、
この勝負、はじめから負け戦だった。


これでムーンセイルは未勝利引退。

身体は満身創痍。

喉鳴りや身体の弱さに悩まされない
新たな世界に旅立たなければならない。

弱肉強食。

ここは弱い者が住む世界ではないのだ。


さて、ムーンセイルよ!

ケガはないか?

陣営はムーンセイルにこの晩夏最高級のケアとメンテナンスを施し
次なる戦いに導いてほしい。