日本を理解するために訪れるなら福井だ | 書道家 右近桜月 official blog 『至誠』

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福井県出身
若手書道家
右近桜月〔うこん おうげつ〕と申します

4歳から書の道を歩み
22歳で師範より上の最高段位
同人を獲得

『至誠』極めて誠実なこと・真心

〜至誠にして動かざる者は
未だこれ有らざる成り〜吉田松陰先生より




深夜に失礼致します
右近月です❀.(*´◡`*)❀.



筆を置いて
今日は 4月末に日本遺産に認定された
北前船の話を
blogに綴ろうと思います



先日 福井新聞に
このような記事が掲載されました
福井新聞2017年
8月14日掲載「ひと声 ふくいへ」



北前船交易を研究する
米ハーバード大ライシャワー日本研究所長

テオドル・ベスターさん


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ベスターさんは
昨年に続き福井は敦賀の
奥井海生堂(昆布屋さん)と
河野の北前船主の館 右近家を訪れました



河野北前船研究会 会長を務める父が
昨年に引き続き 話をしたようです




河野では
北前船で昆布を運んだ流通の仕組みや
北前船主の廻船経営や
船頭(船主)の統率力などについて




北前船主の館右近家 隣にある
河野図書館内海事史料室にて
昆布の記載のある
右近家文書(賣仕切、覚、相庭)にて
右近家船頭と廻船問屋の商いについて



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昆布の取引で写真は
明治11年8月10日
松前福山廻船問屋 栖原小右衛門が
右近家手船 久恵丸泰蔵にあてた
礼文昆布についての文書です




いやぁぁそれにしても惚れ惚れする達筆です



ベスターさんは
今回の福井訪問で
このようなことをおっしゃいました




外国人が日本と聞いて浮かぶ
典型的なイメージは
山や川など豊かな自然に囲まれた村
お寺、おいしい食べ物、そして曇り空
 

福井にはその日本のイメージが詰まっている





日本を理解するために
訪れる場所は
秋葉原ではなく福井だ


と…





首都の東京ではなく
こうして地元の福井に目を向けて
下さっていること

日本が どのようにして
発展してきたのか
アメリカの方で母国でもないのに
こんなにも深く研究して下さっていること


有難いです……


北前船の学びを
私なりに始めて
でも 父のように30年も研究している
背中をみると
いかに自分が未熟であるか痛感し
学びを深めたいと
小樽でのシンポジウムにも参加しました




しかし
私は日本国民であるにも関わらず
間違いなく
ベスターさんほど
本当の本当の日本を知らない…


ということに気がついてしまったのです
それは凄く恥ずかしいこと



歴史は深い
それでも
その歴史を紐解くことが
いま ここにいる私を更に自覚できることに
繋がるということ





時代が どんなに移り変わっても
北前船で運ばれた昆布がなくなることは
ないと考えています





私はお味噌汁が大好きなのですが
お味噌汁を作る際は
敦賀の奥井海生堂さんの
昆布をだしに 作っています


料理に馴染み混んでいる昆布


私たちの周りに当たり前にある何かも
同じように 
古く昔から尊ばれてきたものかもしれません



新しい 煌びやかなものも
最先端をいくファッションも
興味はありますが
周り巡ってくる
時代の背景に本質に、目を向けてみようと




ベスターさんは
私に教えてくれた気がします









10月には北前船主の館右近家にて
企画展がございます


また、案内させて下さいませ




それでは
穏やかな日曜日をお過ごしください

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