このオッサンがまだ随分若かった頃、当時まだ20歳過ぎたばかりだった実の姉さんが、
「あんたもそろそろ真剣に、人生考えや。」
いうて渡してくれた本の中に、「二十歳の原点」いう本がありました。

これは強烈に衝撃的な内容の本で、栃木の高校から立命館に入学した真面目過ぎる女の子が、自己の生きる道やら左翼運動、さらには不器用な恋愛で悩みぬいて、あまりにも律儀な性格が災いしてとうとう鉄道自殺してしまうという、いかにも当時の世相の反映でもあるんだが、まさに、人生は性格の悲喜劇、を地でいった人の、残した日記を編集した実話ものでした。

物の見方いうのは相対的なものでして、作品中ではあの朝日でさえブル新聞いうて罵倒されてたりします。

asahi ブル新聞・・・・


ブルいうのは勿論、上げ相場ではなくて、ブルジョワジーのことね。
アジ(扇動す)るとか、クー(クーデター)し掛けるとか、とっくの昔に死語ですな。

スレたオッサン感覚から言えば、親の脛齧って cher  な私学通わせて貰って、それでサヨク遊びとは笑止千万でして、小学生の秘密基地遊びと大差ないように思うんだが、当事渦中にあった多くの人らが、疾風怒濤の時代の中、そんなことにはお構いなしで、よほど習慣性の強い猛毒だったのか、自己の姿や主義主張に有頂天でいらっしゃいましたね。

いまだにその夢から覚めてないオッサン、ジーサン、幾らでもいます

waga同時に貰った本w


作品中に、サヨクな連中の好い場(溜り場)として、しあんくれーる(champ clair)いうジャズ喫茶が出てきまして、これはかつて荒神口いう深泥池行き幽霊タクシーで有名?な場所に実際に在った店でして、仏語の「明るい田舎」と和語の「思案に暮れる」との掛詞になっております。

「二十歳の原点」の作者が居た環境ってまさに、倉橋由美子の「パルタイ」に似た世界だったんだが、奇遇なことに倉橋由美子の他の作品中にも、この店登場してます。

とりあえず、いつかは必ず誰もが負けるのが人生というもの。

二十歳の頃はいろいろと、余計余分に考える頭脳の余力はあるものの、悲しいまでに社会的には無力なものですが、日々お気楽に欲は小さく、でも高邁な志は失わずに、天命尽きる時までは生きたいものですね。

hage1 二十歳からの減点・・・


ちなみにこのオッサン、二十歳頃をピークに頭脳は急速にアホになっていく一方でして、過労や加齢や酒やらで、「二十歳からの減点」状態が続いておりますorz