俺はマンガは基本的に読まないんだが、とある理髪店で待ち時間に手にしたマンガに、裁判員制度の開始に合わせたのか、たいして面白くもなりにくいであろう裁判ものの連載マンガをみつけたわけだ。

その内容を要約しますと、犯罪者は凶行の行為者として、未来永劫にわたって自責の念に苛まれるのだから、被害者やその家族は感情的にならずに、一時的な激情を抑えて冷静かつ寛容であるべきだ、ということでありました。

気になったことは、その構成がなかなか狡猾であったことです。

原告側の主張Aに対して、最も容易に思いつくであろう(ここがいかにも作為的)(インバースがIMEには無いよーだ)をわざわざ用意しては、よりによって被告人に軽率に発言させ、次にたちまち湧出する新たな怒り(ここも非常に作為的)に、後述するトドメの一撃を加えては、被害者(の家族)の主張を次々と、ひとつひとつ撃破・粉砕していくわけです。

先述のトドメの一撃は、なぜか弁護士ではなく裁判官によって、被害者(家族)をたしなめるように粛々とおこなわれまして、

復讐は故人の喜びになりますか?
あなたが復讐を希求する姿を、故人はどう思われるのでしょうか?
犯人と同じ境遇に育ったとして、今と同じような考えを持つに至ったと確信できますか?

などという、答えの出しようのない問いを浴びせ倒すことで、原告を土俵際に追い詰めていくのでありました。

歩調を合わせたキャンペーンなのか、ほぼ時期を同じくして、地上波放送でもゴミのような裁判ものが、複数の局で制作され、放送されていたようで、どいつもこいつも加害者人権の最大限の尊重にご熱心なようで、裁判員制度を相当に危惧されているようですね。

昨今の世相にあっては、このようなイカれた風潮もいたって順風満帆らしく、とりあえずオメデトー、と言っておきますが、俺個人としては、こんな濁世からのさよならを教えて欲しいよ~な気分でいるわけです。

(本日の画像)

court法に従って執行しても死神なんですね

charon