私が今期、1番楽しみにしていたドラマが終わってしまった。
『モンテ・クリスト伯ー華麗なる復讐ー』
日本では『巌窟王』としても知られるこの物語。
原作は子供の頃から読んでいて、主人公の魅力に引き付けられていたので、
これを日本人が演じるなら私が好きな人じゃないと絶対嫌だと思っていたが、
ディーン・フジオカが見事に演じ切り、
もう彼以外にこの役は出来ないのではないかと思えるぐらい素晴らしかった!
最終回で見せた、すみれと対峙する場面、
「万歳・・・」と言った時の、複雑な心情を表情の変化で演じていてグッと来たし、
炎の中で何かを悟ったような表情で立っている姿が美しかった。
主人公だけではなく、出演者がみんな演技達者で引き込まれた。
主要人物を演じる役者たちの鬼気迫る迫真の演技、
そんな中で、ホッと一息をつかせるような温かい気持ちになれたのが
守尾信一朗と入間未欄の純粋な恋で、
それぞれを演じた高杉真宙と岸井ゆきのの演技も良かった。
この2人は“人間の良心”の象徴のようで、
これがなければただの殺伐とした復讐劇になってしまうところだ。
内容も原作に近く、日本風にアレンジしていて見応えがあった。
何故視聴率が低いのか理解できないほど。
もしかしたら、初回のあまりの理不尽さと拷問の惨さに不快になり、
見るのをやめた人がいたのかもしれない。
私も拷問シーンが苦手で目を背けたけど、
その後の展開が面白いことは知ってたので見続けたんだよね。
このドラマは良作だと思うな。
もう一度原作を読みたくなった。
そして、いつかディーン・フジオカとマリちゃんが共演してくれないかなと
切に願っている^^