きのうの夜8時過ぎ、
「今日はお兄ちゃんが
        読んであげようか?」
という長男の声が聞こえてきました。


わたし「読んでくれるの⁈」
長男  「うん。」


そう言って
本棚に向かった長男が手にしたのは
ヨシタケシンスケ さんの
『ぼくのニセモノを
  つくるには』




「いい読み方
   思いついたから!」
そう言ってわたしの前を素通りして、
次男の元へ向かいました。

すかさず、わたしもついて行き
次男と一緒に聞くことにしました。


この絵本の主人公は、けんた。
宿題、お手伝い、部屋の掃除…
やりなくないことだらけで、
げんなりしていたけんたは、
「ぼくのニセモノをつくって
   そいつにぜんぶやってもらおう!」
と思いつく。

ロボットを買って
ニセモノになってもらう作戦。
ニセモノになってもらうには、
けんたのことを
詳しく知ってもらう必要がある。


ここから先は、
けんたのことが事細かに、
楽しく描かれています。


その、けんた に次男をあてはめて
読み始めました。
次男のからだの特徴、
次男の好きなもの、
次男の嫌いなもの……

ときには、
「◯◯(次男の名前)が好きなものはなに?」
と優しく問いかけたり。

できること、できないこと、
が描かれているページでは、
次男ができることをたくさん挙げて、
たくさんほめてあげていました。

次男は照れくさそうにしながらも、
とっても嬉しそう。






休校が長引き、兄弟一緒にいる時間も長く
けんかもします。

次男はまだ幼く、
思い通りにならないことがあると、
ギャーギャーと暴れることが毎日。
そんな次男に長男もイライラが募ったり。

長男にとって
小学校最後の運動会の中止が決まりました。

夏休みは、
大好きなおじいちゃんのところに行って
近くの川で遊ぶことを
毎年楽しみにしていましたが、
今年はムリかな…と悟っています。

6年生で一番楽しみにしている修学旅行も、
行けるかどうかと心配のようです。



それでも、
学校から与えられた課題を
毎日がんばっています。

前向きに
毎日を楽しく過ごそうとしています。
自分以外の人への、
優しさも忘れていません。


友達に会えなくても、
どこにも行けなくても、
先のことが不安でも。



全国のたくさんの子どもたちも同じように、
不安を抱えながらも、前向きに毎日を
過ごしているのではないでしょうか?


長男の、次男への愛あふれる、
優しく、丁寧な読み聞かせに、
たくさんのことを
考えさせられました。


大人ができることを考えよう、
そして行動しよう、
そう思ってベッドに入りました。


今度は、けんた を長男におきかえて
読んであげよう