ウィンブルドン観戦②~リセールチケットでセンターコートへ | バース大学MBA留学記

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2016年8月からイギリスバース大学のMBAに留学したときの記録

(「ウィンブルドン観戦①~当日券までの道のり」の続きです。)

 

そんなわけで、無事会場入りを果たしました。

 

 

その日の試合のオーダーや結果が張り出されています。錦織選手は1-3で敗戦、残念。

 

 

この時点で17時半、少しでも有名な選手の試合を間近で見たいということで、「Resale Ticket」の売り場を目指します。

 

ここで簡単に、ウィンブルドンのチケットの仕組みを。

 

まず、試合会場となるコートは、センターコート&No1~18コートまでありますが、試合観戦のためのチケットが必要なのは、センターコート、No1コート、No2コートだけです。ランキングの高い選手の試合など、お客さんがたくさん集まりそうな試合は、主にこの3つの大きなコート(+No3コート)が会場となることが多いようで、逆にそれ以外のコートでの試合は、誰でも自由に観戦することができます(どのコートでどの試合をいつやるのかは、前日の夜中に発表されます。)。

 

この3つのコート(センターコート、No1コート、No2コート)のチケットは、1日有効なので、例えばセンターコートのチケットをゲットできれば、その日にセンターコートで行われる試合すべて見ることができるようです(「3回戦 A選手vsB選手のチケット」みたいに、試合ごとに販売されるのかと思い込んでいましたが、そうではなさそうです。)。

 

とはいえ、人によっては見たい試合は1試合目だけだったり、そこそこの時間で満足したりして、1日の途中で3つのコートのチケット(座席)が空く場合があるんですね。こういう場合、その人が帰る前にそのチケットをウィンブルドンに寄付して、まだ試合を見たい他の人のために再販売する仕組み、それがTicket Resaleです。15時以降に、Ticket Resaleの販売ブースで売り始めるらしく、何とかして大きな3つのコートで試合を見たい人が列に並びます。Resaleなのでチケットの価格はとても安く、センターコートとNo1コートのチケットは10ポンド、No2コートは5ポンド。ウィンブルドンのチャリティに寄付されるそうです。

 

ここが「Ticket Resale」のブースです。

 

 

会場入りしてこちらに到着した時には、センターコートでこのあとマレー選手の試合、No1コートでヴィーナス・ウィリアム選手vs大坂なおみ選手の試合、No2コートはこのあと試合なし、といった状況。No1コートのチケットの列は10メートルくらい、センターコートの列はすでに長蛇の列で、30メートルくらいでしょうか。センターコートの列に5分ほど並んでみたのですが、全く動かないし、実際どのくらいの枚数チケットがあるのかも分からず、せっかくウィンブルドンに来たんだから、とにかく生でテニスの試合が見たい!ということで、いったんResale Ticketを諦めて他のコートでやっている試合を観戦。

 

No14コートのミックスダブルス。

 

No18コートの男子ダブルス。

 

No3コートの男子シングルス。

 

そうこうしているうちに、センターコートでマレー選手の試合が開始。ウィンブルドンの中には、大きなスクリーンで試合の映像をリアルタイムで映していて、たくさんの人がそのスクリーンの前でも応援しているんです。当然マレー選手の試合を映しているだろうと思い、雰囲気を感じたくて、友人といったん別れそちらへ移動。すごい人です。

 

 

そこでふと振り返ると、先ほどのTicket Resaleのカウンターが。先ほどとは打って変わって、ほとんど待っている人はおらず、列が進んでいるように見える。この時試合はまだ第2セットが始まったばかりで、今もしチケットが手に入れば、3セット目が見られるかも…!という淡い期待のもと、再び列へ並びます。すると、「1人の人いたら先にどうぞ~」と声をかけられ、なんとものの1分でチケットをゲット!

 

 

会場に入れただけでうれしかったのに、突然センターコートのチケットが手に入ってドキドキが止まらず、小走りでセンターコートへ。コートチェンジの間に座席に向かいます。

 

 

なんと、1階席の前から4列目。マレー選手が目の前で試合してます。。すごい。。

 

 

 

そんなわけで、1セットオールぐらいから3-1でマレー選手が勝利を収めるまで、存分に試合を楽しむことができました。素晴らしいプレーの連続を間近で見られて、観客が一体となって拍手したり声援を送ったりする中に自分も加わることができて、とても素晴らしい体験となりました。観客の大半が地元マレー選手の応援で、相手のフォニーニ選手(イタリア)がかわいそうなくらいでしたが、緊張感のあるとても良い試合で、私もつい力が入って声を出して応援などしてしまいました。笑

 

 

途中で別れた友人は、別の友人と合流して2人でもう一度Ticket Resaleのカウンターに並び、センターコートの2階席を無事ゲットしていました。Resale Ticketはどの座席になるのかは自分で選べないのですが、想像するに2人以上の場合は、連続して空いている座席を割り当ててくれるんだと思います。

 

私が前から4列目という素晴らしい席で観戦できたのは本当にラッキーでした。1人だったから、というのはあるかもしれません。というのも、あんな良い席(で高いチケット)なのに途中で帰る人がいっぱいいるとは思えず、連番のResale ticketが手に入る可能性が低そうだからです。

 

試合終了後には、センターコートの建物1階にあるWimbledon Shopでお土産をゲットして、無事帰路につきました。

 

そんなわけで、この経験をまとめますと、

 

・3回戦の夕方、試合の途中からでもよければ、格安のResale Ticketでセンターコートの試合を観戦することが可能(第一試合など、15時前の試合は不可能)

・世界ランク1位の選手の試合でも、意外と見ずに帰る人はいる(Resale Ticketが手に入る)

・Resale Ticketで確保できる座席は選べないが、1人だと良い席で見られる可能性が高いかもしれない

 

です。

 

長い1日でしたが、列に長いこと並んだことも含めてとてもいい思い出になりました。次回また来られるチャンスがあったら、なんとか工夫して錦織選手など日本人の選手の試合を応援できたらなと思います。