【アニメ】GOSICK 3話感想 | つれづれマカロン

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46歳ひきこもりの
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GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫)/桜庭 一樹
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 今回で第一回目の事件、『クイーンベリー号事件』は完結です。もう放映はずいぶん前になりますが、とりあえずネタばれあります。


 あとで良いところを褒めたいので、まずは突っ込みどころから( ゚д゚ ) ……と言っても、何だか膨大なツッコミどころがあってどこから指摘していいのか分からない状態なのですが……

 ネッドが今回、わざと死んだふりをしてみせた理由がわかりませんでした。ヴィクトリカが「怖いんだ…」と嘘をついてまで一弥をネッドの嘘死体から引き離したところからみると、死んだふりをして、近寄ってきたものに襲いかかって殺す計画? それでも、いくら女子供とはいえ3対1だし…あの時点では武器も持っていないし、勝てるかどうかは微妙なところです。死体に見せかけるトリックは超古典的な「ボールで腋を締めつけて脈を止める」ですが、あのタイミングでは呼吸していることも体温があることもモロバレでしょう。小説で読んだとき以上に、脈をとってほしい腕だけを上に出して倒れている姿勢は不自然すぎて笑えましたし。

 ネッドから離れた一弥とヴィクトリカ、ジュリィは武器を探します。しかし、何でジュリィは一旦持っていた銃をネッドの言うままに捨ててしまったんでしょう。船内の生存者がのこり4人になった時点で、ジュリィはネッドが最後の復讐の対象だとはっきり分かっていたはずだから、さっさと撃ち殺してEND、でよかったのではないでしょうか…('-'*) 銃を捨てたりするから、斧を持って襲いかかってくる屈強なネッドに、一弥のメリケンサックだけで対抗する、なんて無謀な戦術になったんだし…(*゚▽゚)

 最後に、ジュリィは「真犯人」として逮捕されますが、ジュリィは「何罪」に問われるのかな…('-'*)と疑問は尽きません。嵐の中にボートを下ろして逃げようとして転覆した皆さんに関しては責任を取る必要はないだろうし、ネッドに斧を突き立てて殺したのは殺したんですけど、あれは正当防衛っぽいし…銃でひとり殺しているから、それははっきり殺人罪ですけど。それにしたって、逃げたがってる被害者を、なんでジュリィは引き止めたのかわかりません。

 ツッコミさいごー。事件の発端となったのは、10年前の「占い」事件だったわけですが、いくら占い師のロクサーヌが「勝ち残った『野兎』は太らせよ」と言ったからといって、ジュリィがクイーンベリー号と同型の船を建設して、当時の占いに加担した全員に招待状を出して復讐できるほどの計画ができるほど財産を与えなくても。物事には程ってものが…(*゚▽゚) あと、生き残ったリィも同額のお金を貰っていたはずですが、彼女は地道に復讐しましたねー。ロクサーヌの家のメイドになって…ロクサーヌさん、警戒心なさすぎです。

 ツッコミ終り あとは褒める(^O^) 一弥、勇敢でした。斧を持った大の男に、15歳の少年がメリケンサックだけで立ち向かうなんてとてもできることじゃないです。自分に対する矜持というか勇気というか、凛としたこころがないとできないことです。ヴィクトリカも、賢いところはもちろんなんですけど、ラストシーン近く、無線室で必死になって自分を守ってくれようとする一弥に、「ひとりは嫌だ、いっしょに帰ろう」と呼びかけるところは胸を打たれました。常に冷静沈着なだけに、感情をむき出しにした彼女はすごく健気で…('-'*)

 そして、原作でも好きだったシーン。助けられた漁船の上から昇る朝日を見て、「美しいものは嫌いじゃないのだよ」とうっすらと微笑むヴィクトリカ。いつも図書館塔に閉じ込められている彼女にとって、海の上の朝日なんてどんなに心にしみるものだったか……それを思うと切ないです。

 原作は一巻しか読んでいないので、ヴィクトリカがなぜ座敷牢のような図書館塔に閉じ込められているのかはわかりません。でも、とりあえず彼女は一弥を「友達」と認めました。それはすごく嬉しいことだなって…(*゚▽゚) 眠ったふりをして一弥に寄りかかったり、「また一緒に朝日を見よう」と一弥が囁くと「約束だぞ」と目を開いたり…可愛いです、ほんとに。

 次回から別の事件か…先に原作を読むか、そのままアニメを見ちゃうか、まようなー('-'*)


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