【漫画】ロールプレイング・ワンダーランド:めるへんめーかー | つれづれマカロン

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永遠なる夢永遠なるめざめ (プリンセスコミックス)/めるへんめーかー
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crown プリンセスコミックス『永遠なる夢 永遠なる目覚め』収録(1987年刊)です。

crown ……かなり感想の書きにくい短編です。なんども読み返しちゃった(*゚▽゚) でも、めるへんめーかーさんの作品、いずれ全部感想をあげようという野望を持っているわたしはこんなトコロで挫けるわけにはいかないのでぃす。何とか感想を書いてみます。

アリスが目を覚ますと、そこは見たことのない場所だった。道を聞こうとして近くのお店に入るが、店員は決まった返事しかしない。そんな街で出会った魔法使いの男は、ここは屈強の戦士でもまよう、迷宮の中だ、と言う。

crown お店のひとが決まった返事しかできない、というのはロールプレイングゲームのお約束。というわけで、アリスはロールプレイングゲームの世界に入り込んでしまっているわけです。そして、めるへんめーかーさんの作品には珍しくない、黒髪美形でロリータ・コンプレックスの男性が出てきます。エプロンドレスの美少女・アリスのことを構うというか、いっしょに旅をしようとします。

謎の魔物からじゃんけん勝負を挑まれるアリス。勝つと宝箱が手に入る。開けると大爆発。宝箱には罠がかかっていた。

crown アリスはロールプレイングゲームの戦闘なんてできる柄じゃないので、じゃんけんで勝負です。宝箱を開ける前にチェックしないと罠がかかっているかも知れない、というのは、このころめるへんめーかーさんがハマっておられた『ウィザードリィ』ネタなんでしょう、たぶん。(わたしはプレイしたことがないのでよく分からないです…)

次に迷い込んだ場所はお城の中。アリスはいつの間にかお姫様のようなドレスを着ている。王子様が、「姫を助けなきゃいけないけど僕は戦いたくないし、とりあえず君を助けて逃げよう」とアリスを連れて逃げ出す。

crown めるへんめーかーさんのファンタジー作品にありがちな、唐突な場面転換と無責任な登場人物(*゚▽゚) アリスのドレスはお姫様のよう、と言いつつ、きっちりエプロンドレス風デザインだったりします。少女萌えのこだわりを感じます(*゚▽゚)~

王子様と別れて、次に来た場所は「憑依地帯」。アリスは化物に襲われ、とっさに殴り飛ばすと、その化物に憑依して姿が変わってしまう。さらに、化け物退治に来た男性に炎をはいてやっつけると、その男性に憑依。そこへ最初に出会った魔法使いが現れて、アリスは彼に憑依して……。

crown あー、わけがわかんないよー(*゚▽゚) とにかく、最終的には「魔法使い(中身アリス)×化物退治の男性(中身魔法使い)」のラブシーンが描かれるわけです。背景には耽美な薔薇。作者はこのヒトコマを描きたかったのか、と邪推してしまう…。

迷宮なんてこりごり、もう帰りたい、と壁を叩くと、意外とあっさり壊れる壁。アリスは夢中で壁を壊して、外の世界へ飛び出す。そして、PCの画面からゲームをしていたお兄さんのティムのところへ「ただいま!」と帰ってくる。

crown ラストは魔法使いが忘れ去られていて、何だかいいのかな…('-'*)です。そしてアリスのお兄さんのティムが、アリスが抜けだしてきたあとのコンピュータをチェックすると、インストールしていたゲームの迷宮のマップが「ぐちゃまら」…(原文ママ)。おまけに育て上げたキャラクターもみんな死んでしまっています。パニックになるお兄さんを見て、舌を出すアリス、でお話はおしまい。可愛いお話なんですけど、何か読んでると疲れる…。めるへんめーかーさんのイマジネーション豊かな短編は、ときにアイデアが先走る感じで、読者が置いてけぼりを喰らう感じがすることもあるのですよ~(*゚▽゚) だいすきな作家さんにこういうこと言うのも失礼ですけど……。


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