先日から、約1ヶ月にわたって、金沢でランチや飲み会といった食事をする機会に恵まれた。

地元にいた頃でも、そうそうお目にかかることのないご馳走を前に、かなりテンションもあがった。

例えばこの、近江町市場の中にある食事処

予約で食事をしたあと、出たら店先に空き待ちの人々がわんさかいた。

食事も美味しかったし、手際もよかった(と、思う)



内容に見合った価格と、それ以上に思えるボリューム感
事前に注文してあったお陰で、待たずにありつけたのも嬉しい。
とはいえここでも「カメ☆活」が始まり、いかに美味しそうに撮るかで盛り上がって、なかなか実食までたどり着けなかったのも、あるある現象だ。

近江町市場は、私が大学生だった30年以上も前から観光地でもあり
同時に市民にとっては、安くて新鮮な、文字通りの「市場」だった。
時間がある時に限るけど、葉物ひとつ選ぶのにしても、量と値段を見比べながら回ってあるくのも楽しかった。

今は、もう観光地でしかない。

食材に刺激されたら、すぐに食べられるように隣に飲食店が用意されてるなんて
昔の近江町にはない立地だ。
飲食店はこぞって出入口近くに配置されていたし、多くは穴場的な扱いだった(美味しいと評判だったし)

人々が望むものを埋め込んでいったら
食のエンターテイメント的な空間になってしまった。
悪いことではない
ただ、「安くて美味しい」の前に、何か別の得体の知れないものが立ち塞がっている気がしてならない。
少なくとも、もうここではお買い物しなくてもいいかなと思う。

海産物は、今の地元「新湊」で十分だし。



別の日

ここは地元では、宴会などで予約しようとしてもいつもいっぱい
という噂の、港町の名店。


コスパ的にはどうなんだ
というのは別にして、所場代だとおもえば。
美味しかったし。

個人的には、金沢だったら
「金沢まいもん寿司」推しなのだけど
価格も鮮度も量もなにもかも…
そこは、比べてはいけない(笑)

金沢の飲食店はかなり「愛想んなし」だ。
地元民は、それに慣れてしまっているので、クレームにならないのかも知れない。

今回、県外から大勢の方がおみえになり
「残念なおもてなし体験」を沢山されてしまった。
大々的にブログで発信されたので
それを読んで肝に銘じて欲しい。


生まれ育った場所は
いつまでたっても大切に想う感覚が抜けない
たとえ嫌いになろうと思っても、無理だろう。
だから、私にとっては大切なこの場所を
これから訪れる人々の記憶に
「残念な場所」というカテゴリーとして残さなくて済むように
関係者各位の皆様、猛省し、改善していただきたい、と切に願うのである。