(続き)
「12月いっぱいで退職することになっているけど今すぐにでも辞めたいんです。急な話で申し訳ないです」
と言ったら、社長に理由を聞かれました。(当然だよね)
一瞬口ごもったけど、この際もういいや!と正直に言いました。
「私はコミュニケーション能力がないので皆さんに迷惑をかけてしまうんです。
自分でも精神的につらいんです」
社長は「ええっ? そんなことないよ!? 佐和さんは仕事ぶりもいたって真面目だしみんなとも仲良くやってるじゃない」
と驚きつつ言ってくれたのだけど、
「先輩とうまくやっていけなくて・・・。昨日の朝も怒らせてしまったんです。
もう本当に精神的につらくて…昨日の夜から今朝にかけては本当にひどい状態でした」
先輩と私の普段の仕事の仕方やら作業時の雰囲気をざっと話しました。
(閉ざされた空間で先輩と二人きりで作業するのが基本なので仕事ぶりを社長は知らない)
仕事中は基本的に何もしゃべらず(雑談しないという意味で)作業に集中したい私。
おしゃべりしながら仕事をしたい先輩。
私は元々あまりしゃべるほうじゃないし、黙っていたほうが断然はかどる。
でも先輩は「ここは2人だけで仕事しているのだから楽しく会話しながら作業しよう」と常々主張。
「私も楽しく仕事をしたいとは当然思っているのですが、口下手なのでうまく喋れないんです。
自分から話のネタを提供することがどうにもうまくできないんです。
先輩のことが嫌だからしゃべらないのでは決してないのですけど、それを先輩には『楽しく仕事をしようという気がまったくない。佐和さんは人に気を全然遣わない無神経な人』と思われてしまっているみたいで」
社長「私も仕事中は私語なしで作業してほしいと思ってるけど…、うん、〇〇さん(先輩のこと)に聞いてみるよ。お互いに誤解している部分があるかもしれないしね」
ええっどうしよう!?
さらに機嫌悪くさせちゃうかも!?
と焦る私。
どうか穏便にお願いしますと散々念を押して電話は終了。
午後になって先輩からメールが来ていました。
おそるおそる開いてみたら、こう書いてありました。
「社長に聞きました。ごめんなさい。」
(続く)