夫ポチはわたしが夜働いていた店のお客様でした。

何故か気に入られてしまい
出逢った翌日から猛アタックがはじまりました。










でもわたし
再婚願望がZERO

なぜって
離婚って嬉し楽しい爆笑


「離婚は結婚の何倍も大変」
そんな言葉をよく耳にしますが

わたしの場合は全然でした。









離婚準備はワクワクしましたキラキラ
家を決めるのも自分のお金で自分で。
家具も家電も子どもたちと相談してわたしが決める。
子どもたちの進路や将来も
誰にも何も言わせない。

今の最悪な日々を忘れる日が来るんだ
そんな希望に満ちていたのです。









妹に
「お姉ちゃん若いんだから、彼氏作りなよ」
言われたこともあったし
周りの人が心配してくれたけど…

居ましたよ笑い泣き
それなりに照れ

ただ、誰にも言わなかっただけ。
どんなに(相手が)盛り上がっても

恋人は作るけど
再婚となると別。

「完璧な人間なんていない。」
「また誰かに気を遣いながら生きていくのはいや。」
せっかくわたしが努力して作り上げた今の生活を誰にも邪魔させない!!

子どものことを考えてとか
そんなことは二の次だった

子どもはわたしが一人で育てる。
あの子達もよく話を聞いて
そうしたいと同意したのだ

また、離婚してみて
自分は「結婚不適合者」だと感じた。

わたしこの通り
気が強いし。
メンヘラだし。
ひとりで生きていけちゃう人間だし。

本気で再婚なんて必要なかった。
彼氏も欲しくてつくったわけでもなかった
シングルマザーの間にできた彼氏は
みな

なんとなく気づいたら付き合ってただけ









ところが
ポチはね

なかなかのストーカー気質で
毎日仕事帰りわたしの職場に現れた

連絡先を交換すると
毎日ひっきりなしに連絡が来た。

まぁ、付き合うくらいいいか
楽しいし。
そんな気持ちで毎日会っていた。

ポチは真面目な話を語り合うのが好きで
13の歳の差があっても
それを感じなかったのは
会うと真剣な語り合いばかりしていたからかもしれない。
















ポチがあまりにもしつこかったので
ある時ポロッと
「わたしと結婚するならまず子どもたちと仲良くなって、子どもたちから愛されなきゃだめ。」
と言ったら

そこからは
子どもたちへのプレゼント攻撃がはじまった

わたしの話から
それぞれ何が好きかをリサーチ
好きなものをやまのように
わたしを通じて買い与えた。

驚くことに
出逢ってまだ2ヶ月弱で
子どもたちと会ってみることになった。

食事だとかしこまっちゃうから
ボーリングやバッティングセンターに行くことになった。

うちの子たちは
ボーリングやバッティングセンターに行ったことがなくて
教えてあげてほしかったんだ。









すると
すっかり懐いた末娘が
「まだバイバイしたくない」と言い出した。

「じゃあ、お金いっぱい使っちゃったし、家一緒に帰ってご飯たべようか」
そう言って
初対面で家までついてきたびっくり

もっと驚くことに
それから彼は一度も実家に帰っていない笑

そんなことある?
避難の声が聞こえてきそう

だけど
事実
わたしがいちばんびっくりしている

ある頃から
毎日のように
「ねぇ、いつかえるの?」
「出てってよ」
「帰って!」
叱りとばすようになっていたわたし。

だって
ここ(離婚後の家)は
わたしが努力して借りた「城」だから。

しかし彼は出ていかない。

しまいには
親御さんにひきとってもらうから番号教えなさい!
とまで言ったけど
教えてくれない。

困ったわたしは
本気で警察に相談しようかと思っていた。

けどね

こどもたち3人が
わたしが怒ってポチを追い出そうとするたびに
必死で止めるんです

「ポチくんはたしかにこんなとこが悪いよ!でもお母さんもひどいよ!かわいそうだよ」
「ポチくんを追い出さないでえーん

そんなことを繰り返しているうちに

次第にわたしの気持ちが
変わってきました。








こんなにわたしのこと追いかけてくれる人が
かつていただろうか?
今後他に現れるだろうか?

こどもたちのことをこんなに大事にしようとしてくれる人
他にいるだろうか?

わたしは当時44歳
こどもたちも
小中学生の1番多感で難しくて
他人から見たら可愛くない時期です。

こんなわたしたちを
この先こんなに大事にしてくれる人
現れる??

こどもたちもこんなに懐いてるし…


でも正直にいうと
もうアパートの更新をはじめ
女で世帯主や社会的地位を築いていくことに
疲れてきていたから

この先ずっとひとりでいることに
疑問も持ってしまった。


というわけで
1年同棲の後籍を入れました。












ここまでの話
全然ロマンチックじゃないけど
わたしたちには
わたしたちなりの
エピソードがあります。

今してる結婚指輪は
わたしを誰にも渡したくなくて
付き合ってすぐにポチがドン・キホーテで買った物だし。

1度目の結婚記念日は
サプライズなどが下手くそなポチのために
わたしがレストランを予約して
わたしがプレゼントを渡した

そんなエピソードも
わたしにとっては素敵な思い出

いつかドン・キホーテが
ブルガリに変わる日が
来るかもしれない

いつだったか
「その指輪、お高いんでしょうね〜」
とため息混じりに言われたことがあります

でも

ドン・キホーテ笑い泣き笑い泣き笑い泣き

ね、素敵でしょウインク