月光の海(夏の終わりの独り言) | 三角駅前うきうきレンタカーのブログ

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大きく右に旋回し、機首を南から東へ向けた。

機内の照明が消え、エンジン音が高くなる。

暗闇の日向灘、窓に宮崎市街の灯と誘導灯の光が

真直ぐにに延びる。

 

ふと人生も、この誘導灯に導かれるように行く道を

先まで照らしてくれれば、何と楽かと思う。

思えば、暗闇の先の見えない道しか思い当たらない。

しかし、それも人生なのだろう。

やがて飛行機は誘導灯に導かれ、静かに滑走路に降り立った。

 

その数時間前、羽田で宮崎行の出発便を待っていた。

窓から川崎の工場地帯が見える。

2年前まで、その一角で工場の設備保全をしていた。

保全屋、そこに誇りを持って生きていたのが、懐かしく思える。

 

40も過ぎたある日

故郷に近い地域への転勤が打診された。

しかし、そこで待っていたのは、複雑な人間関係。。。疲れ果てた。

昔の仲間を頼り。。。脱出を図ったのである。

 

飛行機を降り、バスで南宮崎のバスステーションに着いた。

近くの寿司屋で折を頼み、小さなビール缶を買って。

延岡行の列車に乗り込んだ。

車内はまばらである。

4人掛けの椅子を一人で占有した。

やがて列車は静かに滑り出した。

宮崎の街を抜けると、車窓には日向灘が見える。

満月が昇っていた。

月光に蒼く光る海。

美しい。

今まで、こんな美しい夜の海を見たことはあっだろうか。

見ても、そんな感慨に浸ったことは無かった。

寿司をつまみ。ビールを一口。

静に過行く時間。

やがて列車は工場の光の中に。

 

月に導かれて歩む道もある。

人って勝手なもので、美しく感じるも感じないも

心のありようである。

 

夏の終わり。。。

静けさを取り戻した海。

月光に照らされる海を見に。

天草西海岸も良いが

御輿来海岸も。。。

あれ~宣伝じゃん(^^)ですです。

過ぎた時間は戻らないのである。