コロナが5類に移行して通勤の機会が増えました。なので読書を再開しました。相変わらず電車の中でしか読書できない私です汗。
何冊か読んで印象深かったのがこの作品。中山七里さんの作品です。単行本は2018年の発行、文庫化は2021年です。
映画化もされており、佐藤健さん主演で2021年の公開です。共演は阿部寛さん、清原果耶さんでした。
本を読み終わった後、映画もプライムビデオで見たので本の感想と合わせて映画の感想も書きますね。
本を読んだとき、わたし的に一番来たのが遠島けい婆さんのくだり。こういったシーンは本当に公共の場で読むもんじゃない。
そのけい婆さんの不幸に対して立ち上がるのが利根なんだな。映画では佐藤健さんが演じてます。
小説では、その利根が引っ掻き回すんだけど、最後の最後でって展開になるわけです。
この利根が引っ掻き回す感じとか、最後の最後のところが、映画だと弱く感じてしまった。
利根の引っ掻き回しの対象となる福祉事務所の三悪人である三雲、城之内、上崎の描き方もぬるかったしな。
そもそも三悪人を演じるのが永山瑛太さん、緒方直人さん、吉岡秀隆さんじゃなぁ。清廉潔白系ばかりじゃ迫力が出ないよ。
あまりお役人が悪人に見えないよう、制作側が配慮したのかもしれませんね。私の勝手な推測ですけどね。
法制度が悪いのであって、それを執行する個々のお役人は悪くないのだ…みたいにね。
現実に目を向けても、最近増税とか言い出してるし、集めるだけ集めて、分配はきちんとやれているのか本当に疑います。
我々納税者も試されているのだと思います。
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