そうだ、京都へ行こう。



って思い付いて気軽に行ったわけではなく


西宮でやる『石丸幹二オーケストラコンサート』のゲストがきいちゃん(真彩希帆)だと知り

ついついチケットGETしてしまったのが2月。


せっかく関西方面行くなら、大阪で『バケモノの子』(←未見。配信は視聴した)観ようと思ったけど

京都で『ジーザス』あると知り、猛烈に観たくなったのだった。(全国ツアーで地元にも来るのに…)





『ジーザス・クライスト=スーパースター

[エルサレム・バージョン]』@京都劇場

(2024.5.24(金)13:30〜)B席2階2G列(公式にて)


【上演時間】1時間45分(休憩なし)

【料金】S13,000/A10,000/B8,000/C5,000


【スタッフ】 

作詞:ティム・ライス

作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー

初演日本版演出:浅利慶太

訳詞:岩谷時子


【キャスト】


ジーザス・クライスト:加藤 迪

イスカリオテのユダ:佐久間 仁

マグダラのマリア:江畑 晶慧

カヤパ(大司教):金本 和起

アンナス(カヤパの義父):一和 洋輔

司祭1:正木 棟馬

司祭2:玉木 隆寛

司祭3:川原 信弘

シモン(使徒):柴田 鴻洋

ペテロ(使徒):大空 卓鵬

ピラト(ローマの総督):田島 亨祐

ヘロデ王:劉 昌明


【男性アンサンブル】

櫻木 数馬、下平 尚輝、桧山 憲、香取 直矢、

森 健心、永瀬 俊秀、武智 正光、横井 漱、

瀬下 喬弘、佐橋 秀明、橋岡 未浪、寺内 淳


【女性アンサンブル】

小島 光葉、光井 さや、小野 実咲季、林 美菜子、

辻 茜、大石 眞由、立川 真衣、梅澤 紗耶、

森下 薫、志田 奈津帆、北中 芹佳、鳥越 ゆみこ



今更だけど【人物相関図】↓

(画像はお借りしました)


座席は、今回初めてのB席。

2階の後ろから4列目という後方席でかなり上から観る感じ。段差が大きくてメッチャ視界良好。

役者の表情が見えないのは残念だけど、
この作品の演出、特にポジショニングのバランスやフォーメーションを俯瞰で観るの、好き。



ジーザス観るのは、なんと2014年の全国ツアー以来10年ぶり。
(ちなみにジャポネスクバージョンは2008年の全国ツアー以来観ていない💧)
毎度のごとく、キャストノーチェックで観劇した。


10年ぶりに観たイエス・キリスト最後の7日間は、やっぱ刺さるし、響く。


以前はジーザスかユダに気持ちを寄せがちだったのだけど、今回は民衆の怖さにヤラレた。

敬愛、依存、失望、憎悪。。。勝手に期待して、勝手に見放して、勝手におそれて、攻撃する。

そう感じたのは、役者のキャラクターやパワーバランスによるものか、私の心境の変化によるものか?わからないけど。




ジーザス役は、わたくし、たぶん初めて観る役者さん。加藤迪(かとうすすむ)さん。


いきなり話逸れるけど、

過去のジーザス役は、その昔は金田俊秀さん(キム・ジュンヒョン)、その後は神永東吾さんでしか観たことがなく

お二人ともシュッとしたビジュアルで、どこか特別感があって、“神の子”という印象だった。

(特に、2013年だったか?芝清道さんの代役だった神永ジーザスを観た時のノーブルな美しさは鮮烈)


今回の加藤迪ジーザス。スラッとしてカッコいいけど美形タイプではなく、どちらかと言うと普通の青年。

そんな彼が、人々にどんどん持ち上げられてカリスマに仕立て上げられ、自分の場所に踏み込まれ、偉い人からは目をつけられ……その後の転落っぷり凄まじく、あまりにも哀れ。

周りが騒いでいるだけで、自分自身は何も変わっていないし、望んでもいないのに。というような。


表情は見えなかったが(なにせB席)、後半の苦しみは群集心理の怖さと相まってすごく伝わってきた。

歌もとても良くて。「ゲッセマネ」に泣いた。

ジーザスって人間なんだ、と思えた加藤ジーザスだった。



イスカリオテのユダは、あっ、フィーバス!(@ノートルダム)w

四季に疎い私が覚えている数少ない役者さんのうちのお一人、佐久間仁さん。

10年前はシモンだったかペテロだったかで拝見した記憶(ちゃんと調べろ自分)(なんとなくニコイチ感あるシモンペテロ)。


加藤迪さんが“人間”ジーザスだったからか、ユダが使徒というよりお兄ちゃん的に感じられたりもして

良い子過ぎる弟に苛立つお兄ちゃん?みたいな(さすがに違うかw)。

その後、民衆の“神の子”フィルターが外れた時を危ぶむ苦悩も違和感が無い。


地面に飲み込まれてゆく、裏切り者ユダ。

悪夢のような場面なのに、その時には既に次の登場を心待ちにしている←


「スーパースター」の熱量ハンパなく、めっちゃカッコ良かった!

出来ることならシンガーの美女たちを両脇にはべらせて歌ってほしかったw(ラム・タム・タガーかよ)




マグダラのマリアは、江畑晶慧さん。さすがにすぐわかった。色々な役で拝見しているので。

初めて観たエルファバ(@ウィキッド)の歌い方が嫌いでずっと苦手意識があったけど、昨年観たグリザベラ(@キャッツ)が過去最高に好きだったりして、

ワタシ的には振り幅の広い役者さん。


今回のマリア、メッチャ強さを感じるマリアだった。包容力ともちょっと違ってて、、、うん、やっぱり「強さ」だわ。

あの歌声のせいかな?なんなら囚われたジーザスを救い出しそう←

イエスの死を見届け、その後の復活を伝える役目を果たしたと言われるマリアを思えば、こういう強さがあってもいいのかも。


歌が良くてホッとした。←歌ウマなのは存じているが、エルファバの時のビブラート途切れる気持ち悪い歌唱がトラウマになっている。

ジーザスやペテロとのデュエットも良き。ハッキリと強めな歌い方。

「今宵安らかに」、濱田めぐみさんの声に似てる気がした。



カヤパの低音がちょっと物足りなかったかな〜

金本和起さんも素晴らしい声なのだけど、低音域は振り絞ってる感が拭えず。

高井治さんの深く響きのあるローバリトンで聴きたかった、と思ってしまった。



で、やっぱジーザスの音楽、いい!!とあらためて思った。

演出と相まって、定期的に観たく(聴きたく)なる中毒性。

イエス・キリストを描くのによくこんなロックテイストな曲を作ったよね←などと思ってしまう凡人のわたくし。

ロイド=ウェバーはやはり凄い。

今更ながら、2021〜2022年に開催された『ALWコンサート』、、、チケットGETしていたのにコロナ感染拡大で諦めたことが悔やまれる。


◆2022年1月 、『アンドリュー・ロイド=ウェバーコンサート~アンマスクド~』に行きたかった日記(セトリなど記録)

https://ameblo.jp/ukiuki-yossy/entry-12722776138.html

しかももう↑このキャスト、実現しないよね…

(飯田洋輔さん(泣))(『レ・ミゼラブル』のオーディション受けててほしい)(時期的に無理っぽいけど)(でも審査通ったから四季退団したのかも)(って、やるとしたら何役だよ)(ジャベールとか?)(『ミス・サイゴン』のオーディションは受けるかな)(ジョン役イケそう)(それなら観に行く)(サイゴン苦手だけど)(ひとりごと多過ぎw)




ちょ〜久しぶりの『ジーザス・クライスト=スーパースター』


実は、観劇前は神永ジーザス観れたらいいな〜なんて思ったりしていたのだけど、

新たな気持ちにさせてくれた加藤ジーザスに出会えたこと、ホント良かった。今度は近くで表情を観たい。



ところで、ナニゲに前週のキャスト見てみたら

四季に疎い私でも知ってる役者さんばっかりで驚いたんですけど!

  ↓


今回のキャストにも十分満足してるけど↑これはちょっと観たかったなぁ…

幹二さんコンサートに合わせてチケット取ったからどうしようもないけどさ。



次のジーザスは全国ツアー。

https://www.shiki.jp/applause/jesus/special/map/index.html


我が地元は9月です。

楽しみ!