4月の観劇記録。

『太平洋序曲』『ジェーン・エア』マチソワ観劇した。
まずは↓こちら。



『太平洋序曲』@梅芸
(2023.4.12(水)13:00)2階5列(梅芸先行)

【上演時間】1時間45分(休憩なし)

【スタッフ】
作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム
脚本:ジョン・ワイドマン
演出:マシュー・ホワイト
翻訳・訳詞:市川洋二郎

【キャスト】

狂言回し(Wキャスト):★山本耕史/松下優也
香山弥左衛門(Wキャスト):海宝直人/★廣瀬友祐
ジョン万次郎(Wキャスト):★ウエンツ瑛士/立石俊樹
将軍/女将:朝海ひかる
老中:可知寛子
たまて:綿引さやか
漁師:染谷洸太
泥棒:村井成仁
少年:谷口あかり
アメリカ提督:杉浦奎介
イギリス提督:武藤寛
オランダ提督:田村雄一
ロシア提督:中西勝之
フランス提督:照井裕隆
水兵:藤田宏樹
少女:井上花菜

(スイング)横山達夫


【ストーリー】
時は江戸時代末期。海に浮かぶ島国ニッポン。黒船に乗ったペリーがアメリカから来航する。
鎖国政策を敷く幕府は慌て、浦賀奉行所の下級武士、香山弥左衛門(海宝直人・廣瀬友祐)と、鎖国破りの罪で捕らえられたジョン万次郎(ウエンツ瑛士・立石俊樹)を派遣し、上陸を阻止すべく交渉を始める。
一度は危機を切り抜けるものの、続いて諸外国の提督が列を成して開国を迫りくる。
目まぐるしく動く時代。狂言回し(山本耕史・松下優也)が見つめる中、日本は開国へと否応なく舵を切るのだった。
(公式より)


何年か前に宮本亜門さん演出で上演されたらしいが(未見)、今回は梅芸と英国ナントカ??劇場との共同制作。
(↓公式より拝借)

東京公演の初日直前に「上演時間1時間45分(休憩なし)」と発表されてファンが騒然、
Twitterトレンド入りして(主に不満のTweet。以前の宮本亜門版は2時間40分あったらしいから色々アテが外れたんかね?)
出演者がSNSにお詫びと事情説明を掲載するようなブザマなことになっていた。

私は不満と言うほどではないけど(上演時間は短いほうがいい派)、
『太平洋序曲』マチネ14:45終了→『ジェーン・エア』ソワレ18:00開演で、3時間も暇を持て余した。(1階(梅芸)から地下(ドラマシティ)に降りるだけなのに)
遠征組としては、チケット発売時に上演時間がわかっていれば、『ジェーン・エア』マチネと『太平洋序曲』ソワレにして2時間近く早く帰宅することができたのに……とは思う。

ま、怒る怒らないに関わらず、
チケット発売時には主催者からのある程度の事前情報があって然るべきと思う。売買は契約なんだからね。
(育くんのコンサートみたいに先行販売が終わってからのゲスト発表も微妙かと)(てか岡山は昆ちゃんなの嬉しい)←余談

それにしても、上演時間って
同じ戯曲でも演出家によってずいぶん変わるのね。


で、


幕末あたりのことはなんとなく知っているので(司馬遼太郎ファン)特に予習もせず観劇したら
なんか、思てたんと違っていた。

ペリー来航の頃の「将軍」=徳川家定だと思って見ていたら話が進んでも変わらなくて
どうやら「将軍」とは「幕府」そのもの?

で、ジョン万次郎、どした???
(もはや困惑)

頭の中が度々「???」となった。
これは史実を元にしたフィクションなのだと理解したが、外国人が自分のイメージで日本開国を描いたらこうなった的な感じだろうか。
パンフレット読めばそのへんのことも書いてあるのかな(買ってない)。

宮本亜門版はどうだったんだろう??


キャストは良かった。

この回のWキャストは
山本耕史さん、廣瀬友祐くん、ウエンツ瑛士くん。

安定の山本耕史さん、その場を仕切る感、さすが。
でも少し物足りなさ(役不足)を感じるのは「鎌倉殿の13人」の三浦義村キャラが記憶に新しいからか。

廣瀬友祐くんは、いい役。武士〜
廣瀬くんて、いつもいいポジションにいる気がする。ご本人の、役を選ばない、何にでもなれる、ニュートラルな感じ、良き。

ウエンツ瑛士くん、そのビジュアルと相まって日本にいて異質な存在であることが際立つ。
んでもって、やっぱ可愛い。


関係ないけど、
ウエンツ瑛士くんと小池徹平くん、若いうちにWでルドルフやってほしかった(@エリザベート)。
ええ、ただのミーハーです。


コムちゃん朝海ひかる)、「女将」の艶やかさ。美しかった。
「将軍」は、何故コムちゃんが?と思わないでもないが、元男役ならではのキャスティングか。
でもカーテンコールも将軍の姿…

何故?と言うなら、可知寛子さんの「老中」も。
いや、嫌いじゃないけど(むしろ好き)

綿引さやかちゃん、「たまて」は悲しい役だったけど、メチャ歌ウマで耳福。
幕開き早々の美しい歌声に「誰?!」となった。

提督ズも良かった。(まとめてゴメン)
何か、おお!と思った場面があったように思うのだけど、既に何だったか忘れてしまったmy記憶力


とにかくキャストが歌ウマ多数で、耳福だった記憶。
ストーリー(てか演出)に「???」とならなければ、もっと没頭できたはず。

Wキャストは、松下優也くん、海宝直人くん、立石俊樹くん。
好きな子ばっかりなので観たかったけど、未知の作品に¥注ぎ込むワケにもいかず、今回は諦めた。
また全然雰囲気が違っていただろうと思う。



上演時間1時間45分、意外にも短いとは思わなかった。スピーディーってほどの疾走感も感じなかったけど。

初見1回きりの観劇で咀嚼しきれていない部分が多いことは自覚しているが、「また観たい!」と食い付くほどではなかったのが正直なところ。

そんな感じでございました。