『ロミジュリ』配信のあと↓こちらも観ました。

『モーツァルト!』初のライブ配信。

もう観れないとすっかり諦めていたところ、
千秋楽間近になって配信決定。しかもアーカイブあり。
本当にありがとうございます。

(っつーか韓国は配信してんだから
日本だって出来るだろ、と心の底でちょっと思ってた)

そして、私が配信を観ると知って
外で晩ごはん食べて帰ってくれた夫にも感謝。
ゆっくり観れたよ照れ


ミュージカル『モーツァルト!』@梅田芸術劇場
(配信回:2021.6.6(日)17:00~)《無観客》

【上演時間】3時間(75/休25/80)
【配信】uP!!!
【料金】5,500円(税込)⇒GoToイベント適用4,400円

【スタッフ】
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション:ウィーン劇場協会
演出/訳詞:小池修一郎(宝塚歌劇団)

【キャスト】
ヴォルフガング・モーツァルト(Wキャスト):★山崎育三郎/古川雄大
コンスタンツェ(モーツァルトの妻):木下晴香
ナンネール(モーツァルトの姉):和音美桜
ヴァルトシュテッテン男爵夫人(Wキャスト):涼風真世/★香寿たつき
コロレド大司教:山口祐一郎
レオポルト(モーツァルトの父):市村正親
セシリア・ウェーバー(コンスタンツェの母):阿知波悟美
エマヌエル・シカネーダー(劇場支配人):遠山裕介
アントン・メスマー(医師):松井 工
アルコ伯爵(コロレドの部下):阿部 裕

アマデ:設楽乃愛、鶴岡蘭楠、★深町ようこ

安部誠司、奥山 寛、後藤晋彦、白石拓也、武内 耕、田中秀哉、
田村雄一、福永悠二、港 幸樹、山名孝幸、脇 卓史、渡辺崇人
彩花まり、池谷祐子、樺島麻美、久信田敦子、原 広実、
松田未莉亜、水野貴以、柳本奈都子、吉田彩美
(彩月つくしは、体調不良のため全日程休演)



東宝演劇部さん、配信中は惜し気もなく舞台写真10枚以上Twitterにupしてくださってました。
いつも思うけど、中の人のこういうマメなとこ好き。
誰かがテレビ出演したら放送中リアルタイムでその人に関連した舞台ネタをツイートしてくれたりね。
(いつだったか円盤化の要望に対して舞台は生で観てほしいとか返してプチ炎上したのと同じ人なん?)


この公演は配信のみの無観客上演ってことで、拍手が無いのがちょっとサビシイのだけど
とにかく音の反響がスゴい気がした。客がいるのといないのでは全然違うんだろうな。


で、


育くんヴォルフ、やっぱ良かった。

伸びやかで自然で自由自在な歌。声質も好き。
そして、そこに乗せる ほとばしるような感情。アップダウンが激しくて、尋常ではいられない。
ヴォルフの喜びや悔しさ、苦悩がダイレクトに伝わってくる。

キャラクターも、可愛かったりヤンチャだったり。靴のヒモも結べない、がハマるってどうよw(ドラマでは検察官とかやってんのに)
天才と呼ばれ、才能を鼻にかけて楽しく過ごしているうちは良かった。「僕こそ音楽」の多幸感。
軋轢、抑制、すれ違い、思うようにいかない。そして父の死。自分自身を制御できなくなる。
壊れていく過程がホントしんどい。あんなに可愛かったのに…

ラストシーン、「影を逃れて」の大コーラスの中、一際通る歌声。育くんのフェイクが好き。魂の叫び。
その表情は、まだまだ影から逃れられないまま。とにかく泣けた。
(もしかしたら これが最後のヴォルフかな…なんて思ってたから余計に泣けたんだけど、なんか次もありそうで嬉しい)


コンスタンツェの木下晴香ちゃん。
後で他のキャストが発表されるものと思っていたら、シングルキャストだった。いえ、不満はありません。晴香ちゃんだったら申し分ない。
前回('18)も、若いのに(当時19歳)大人びた雰囲気を十分作ってきていて感心したものだけど、
今回は本当に無理なく、しかも更に重い空気を漂わせているように思った。すごいわー。声も低音に迫力が。
育くんとの並びはちょっとちぐはぐに見えるのだけど、ヴォルフとコンスならそれもいいか。


アマデは可愛らしい女の子、深町ようこちゃん。
最初の頃、ヴォルフに対して笑顔をみせていて、こういうアマデ珍しいかも。
時が経つにつれ表情を無くしていくアマデ。ヴォルフと一体だったはずなのに、乖離していく感じ。
なのに、同時に精神バランスを崩していくヴォルフがいて、やはりヴォルフとアマデは1つなんだな、と。

そう言えば、今期のアマデはみんな女の子なのね。
いつぞや何かで小池センセイが「男の子の役だから本当は男の子でやりたいけど、これぐらいの年頃は女の子のほうがしっかりしてるので…」みたいなこと言ってたなぁ、と思い出す。
しっかりした男の子がいなかったのか…


たーたん男爵夫人の歌が好き。
リキむことなくスッと声が出るの、ホント気持ちいい。
本当にハマリ役だなと思う。


たっちんナンネールも歌、好きだなぁ。優しくて悲しい。市場の場面の歌が短くなったの、もったいなくて仕方がない。
関係ないけど、ふと「光夫さんは配信観てるのかな」なんて思ってレミゼのキャスケ確認してしまいました。(→6日は福井バルジャン、7日は休演日だったから観てるね、きっと(^^))


アルコ伯爵のキャスト変わってるの知らなくて、第一声で「誰」となった。
阿部裕さん、渋い声でいかにも重臣って感じ。
市場の場面の歌、低音が良かったー(武岡さんは出しきれてなくて、聴いてていつもちょっと気持ち悪かったw)
けど、プラター公園でうっかり剣刺しの箱に入れられちゃうのは武岡さんのほうがそれっぽいかも。阿部さんそんな手にハマりそうじゃない。

アルコ伯爵と言えば、コロレド大司教に「オーケストラに当たらせるように」と楽譜を渡される場面がワタシ的ポイントで
武岡さんは楽譜を見てハッとする(音楽を理解しているらしい)仕草をみせていたのだけど、
阿部さんはどうなんだろう?カメラさんがかなり引きで撮っていたのでイマイチわからず……気になってます。


そう、カメラさん。
不慣れなの?と聞きたい。

微妙にハズしてるっつーか、かゆいところに手が届かないっつーか。
キャストが顔を見せきらないうちにカメラ切り替えたりしたら、反応がわからんだろーーー!とか
(ヴォルフのセリフの後、そのセリフを聞いたアマデがどんな表情してるのか…と思ってたら映りそうなところでカメラ切り替わったり)
前述のアルコ伯爵だってさ、ピンスポ当たってる彼以外は真っ暗なんだからステージ全体を映す必要ある?って思ったりとか


あああああああああ(自制心の叫び)


うん、文句は言うまい。
配信してくださっただけでもありがたいんだもの。


カーテンコール、すっごいどうでもいいんだけど
シカネーダー、ドクトルメスマー、アルコ伯爵が3人並んで出ていらっしゃいますが
前回('18)は、お辞儀する順番が「シカネーダー(遠山裕介)→アルコ伯爵(武岡淳一)→メスマー(戸井勝海)」だったのに
今回は、お辞儀する順番が「メスマー(松井工)→シカネーダー(遠山裕介)→アルコ伯爵(阿部裕)」だったの、地味に気になった。

そして、キャストのご挨拶。
育くん、たっちん(和音美桜)、晴香ちゃん、たーたん(香寿たつき)、山祐さん、市村さんのご挨拶のあと、

我らが小池修一郎センセイ登場。
客席の片隅で観ていて思わず拍手しそうになり→これは耐えられないと思って楽屋に移り→結局モニターで観ていたそうです。
アップで見ても耐えられる、(育くんに向かって)今日は化粧薄め?などと聞いてみたり(笑)(今日は濃いめです、と答える育くん)

『モーツァルト!』は30公演近くが中止となり、この回が628公演目、育くんはこれで142回目となるそう。

で、いつぞやのカテコで育くんが「これが最後」的な発言をしたらしく
「(ヴォルフガング役を)もう辞めるの?」と尋ねる小池センセイ。
育くん「35歳で卒業説があって、もう最後かなと思ってやってたんですけど…」
小池センセイ、再び「もう辞めるの?」
育くん「え、、、なぜ今その話を?」

配信中の舞台上でする話じゃないぞイケコ(笑)(笑)(笑)

その、35歳卒業説。。。
井上芳雄くんが、自分もモーツァルトの享年(35歳)になったから、と言い残して2014年の公演で『モーツァルト!』を卒業した。
確かにキリはいいけど、ワタシ的にはそれが前例となり定例化するかもしれない…と気になっていた。
だから育くんもそんなこと言ったのだろうし、私も育くん今期最後かもと心配してたんだけど

小池センセイ、「育くんはまだまだできるんじゃないかな、と個人的には思いました!」

35歳卒業説をあっさり覆してくださいました。
ブラボーーーーーー音譜音譜音譜音譜音譜

小池センセイは、キャストの今後の予定を挙げて(市村さん『オリバー!』、山口さん『王家の紋章』、育くんコンサート、自分の演出『ロミジュリ』)(たっちんのレミゼも言ってあげてほしかったぞ)
これらの公演がちゃんとできることを祈っています、と締め括られました。

その後、幕が下り、いつもの観劇時のようにオーケストラによる送りの演奏が。
わぁ、配信でここまでやってくれるんだ、と嬉しくなった。なんだか無性に懐かしくて目頭がアツくなる。
演奏が終わり、画面に向かってひとりで拍手。

そしたら、下手のソデから育くんとアマデちゃんが!
ここまでいつもどおりにしてくれるって、もうホント、嬉しいーーーーー

育くんの「35歳になったけど、ぜひまたヴォルフガングになって戻ってきたい。今度は劇場でお会いしましょう
という言葉で、更に嬉しいーーーーーー!!

今回の配信、1万人超えだそうで(小池センセイ談)
きっとアーカイブでご覧になる方も大勢いらっしゃるでしょう。
みんなが証人です。もう後には引けないよ?てか引くなよ?


そして、エンドロール。←こんなの配信では初めて観た。

で、「収録、WOWOW」の文字発見。

WOWOWの放送、期待しちゃっていいのかしら?
その文字見せたからには責任とってよね。

円盤化でもいいけど、この映像で円盤化は止めてほし……ああああああ(自制)、贅沢言っちゃいけない。
(ただ予算的にもWOWOW放送のほうがありがたい)

でもホント、良きお知らせを待ってます。


この翌日、雄大ヴォルフの配信もリアタイする気マンマンだったけど、ナンダカンダ雑用に追われて落ち着いて観ることができず。
やはり土曜日の『ロミジュリ』から延々と画面に張り付いてる余裕はなかったわ汗

雑用の合間にこのブログをちまちま下書き。
今夜には雄大ヴォルフを観ることができそう。(しかも夫いないのでゆっくりと)

アーカイブあって良かったーーーーーー!