1階席、ジェンヌさんが何名か来てたみたい? 私は2階だったから お顔がわからなかったけど、今 来るとしたら雪組さんかな?
2階席の1列目中央には、外国人の男性が数名、劇場の方(客席係のお姉さんではなく男性従業員)に案内されてきました。スーツ姿で襟に国旗らしき徽章を付けていらっしゃったので、どこぞの国の領事館の方とかかな?お顔立ちからしてアジア系かなー
『MESSIAH (メサイア)−異聞・天草四郎−』@宝塚
(2018. 7.17(火) 13:00~) A席 2階1列
友会は もちろんハズレ、プレイガイド先行でA席狙いでGET。
脇の花道が見切れるけど、1列目だからステージ全体が観やすかった。
【作・演出】原田 諒
【主な配役】/新人公演
天草四郎時貞 明日海 りお /聖乃 あすか
流雨(るう) 仙名 彩世 /舞空 瞳
山田右衛門作(リノ) 柚香 光 /一之瀬 航季
〈キリシタン〉
益田甚兵衛 一樹 千尋/高峰 潤
森宗意軒 高翔 みず希/ 澄月 菜音
つる 花野 じゅりあ/ 茉玲 さや那
ゆき 芽吹 幸奈/若草 萌香
渡辺小左衛門 瀬戸 かずや/亜蓮 冬馬
みね 鞠花 ゆめ/夏葉 ことり
福 (小左衛門の妻) 桜咲 彩花/華 優希
芦塚忠右衛門 航琉 ひびき/南音 あきら
天草の女 美花 梨乃/ *
芦塚忠太夫 舞月 なぎさ/龍季 澪
松島源之丞(流雨の兄) 和海 しょう/愛乃 一真
とき 華雅 りりか/糸月 雪羽
三宅藤兵衛 羽立 光来/春矢 祐璃
すず 新菜 かほ/凛乃 しづか
天草の女 真鳳 つぐみ/ *
渡辺佐太郎 優波 慧/和 礼彩
善左衛門 千幸 あき/珀斗 星来
赤星宗帆 桜舞 しおん/海叶 あさひ
咲 城妃 美伶/音 くり寿
風太 春妃 うらら/三空 凜花
助蔵 峰果 とわ/青騎 司
なつ 茉玲 さや那/咲乃 深音
長一郎 帆純 まひろ/翼 杏寿
弥一 音 くり寿/鈴美梛 なつ紀
くめ 糸月 雪羽/詩希 すみれ
田崎重吉 一之瀬 航季/涼香 希南
小平 華 優希/都姫 ここ
萬 舞空 瞳/朝葉 ことの
不動丸 (四郎の仲間) 飛龍 つかさ/芹尚 英
多聞丸 (四郎の仲間) 亜蓮 冬馬/侑輝 大弥
〈肥前島原藩〉
多賀主水 冴月 瑠那/泉 まいら
田中宗甫 天真 みちる/峰果 とわ
松倉勝家 (藩主) 鳳月 杏/帆純 まひろ
〈幕府〉
松平信綱(伊豆守) 水美 舞斗/飛龍 つかさ
徳川家光(第三代将軍) 紅羽 真希/太凰 旬
鈴木重成(伊豆守の部下) 綺城 ひか理/涼葉 まれ
徳川家綱(第四代将軍) 聖乃 あすか/希波 らいと
〈波の精〉
白姫 あかり、乙羽 映見、更紗 那知 / *
【公演解説】
江戸時代初期。九州・天草の地には数多くのキリシタンが隠れ住んでいた。
そこに一人の男が流れ着く。自らの過去を語ろうとしないその男を、キリシタン大名・小西行長の遺臣・益田甚兵衛は四郎と名づけて迎え入れる。
やがて四郎は、キリシタンの教えを知る。
その頃、肥前島原藩主・松倉勝家によるキリシタン弾圧と過酷な年貢の取り立てに、民衆たちの我慢は限界に達していた。
天草、そして島原の人々の為、立ち上がることを決意する四郎。はたして彼は真の救世主(メサイア)となり得るのか……
島原の乱の指導者として多くの伝説を残した天草四郎時貞の姿を、新たな視点でドラマティックに描き出した作品。
(公式を加工)
たしか日本史で習った「島原の乱」(←うろ覚え)。そして天草四郎と言えば「魔界転生」(←異聞どころではないw)という残念な知識。
(ちなみにワタシ世代の魔界転生は 沢田研二さん)
ちゃんと予習したかったけど時間が無かったので
↓ざっくり「島原の乱」とは↓
江戸時代初期の寛永14年10月25日(1637年12月11日)勃発、翌15年2月28日(1638年4月12日)終結とされる、島原・天草の農民(キリシタン)が起こした一揆。
益田甚兵衛の息子・天草四郎を総大将とし、原城(現・長崎県南島原市)に総勢3万7千人が立て籠もるも、2月27日~28日に徳川家光(第三代将軍)の命令による幕府軍(12万5千人余)の総攻撃を受け、キリシタン軍は ただ1人(南蛮絵師・山田右衛門作)を除いて皆殺しとなった。
↑というもので↑、正にこの物語の あらすじである。
物語は、そんな「島原の乱」を徳川家綱(第四代将軍)と南蛮絵師・山田右衛門作が回想するところから始まる。
カイラギ(海乱鬼=海賊)、ハライソ(天国)、インフェルノ(地獄)など 聞き慣れない言葉も出てくるけど、セリフ聞いてたら なんとなく意味わかるので困りません。
みりおちゃん(明日海りお)の天草四郎は、"異聞" ということで出自からしてフィクション感たっぷり。"カイラギ" の船が難破して流れ着いたという設定で、元の名は夜叉王。
"異聞" だから何でもありだな~wwwなんて思いながら観てたけど
天草しか知らない農民たちにとって、海の向こうの広い世界を知っている四郎は どんな風に見えたのだろうと思うと
「神は天にいるんじゃない、あなた方の中にこそ宿っている」という四郎の言葉を 皆が素直に受け止めること、そして四郎が天草の指導者となることに説得力が生まれるなぁ、と。
みりおちゃんの清潔感や "真ん中感" が、人に信頼されるキャラクターに違和感を抱かせません。
ゆきちゃん(仙名彩世)の流雨。
柔らかな微笑み。穏やかなのに芯の強さを感じる。外見の綺麗さだけじゃなく、内面が美しいと思えるキャラクターで、れいくん(柚香光)演じるリノが「流雨はサンタマリア」と言いたくなっちゃうのも納得。
澄んだ歌声が良かったー
れいくん、南蛮絵師の山田右衛門作。洗礼名リノ。
流雨への思い、信仰の深さ、絵への情熱、そして原城を救う為に四郎の首をとる…? いろいろなことを抱え込み苦悩するキャラクターが、れいくんによく合っていて切ない。
ひとり生き残り、島原の乱を起こしたことの意味を後世に伝えるという使命を全うするリノは、ハライソに行けたのだろうかと想像すると目頭がアツくなった。
歌はよく頑張ってました。上手くなったな~
あきら(瀬戸かずや)は、四郎を受け入れるキリシタンの小左衛門。
藩主・松倉勝家(悪役)の方が合うのでは…とも思ったけど (なんかメッチャ想像できるw)、その落ち着きと 立ってるだけで醸し出す包容力が、小左衛門という役に奥行きを持たせていたわ~
てか、もう、べーちゃん(桜咲彩花)と夫婦とか似合い過ぎて嬉しい。
そしてその藩主・松倉勝家、ちなっちゃん(鳳月杏)の悪役っぷりがいい。
島原の乱の後、幕府に反乱惹起を問責され、大名としては異例の斬首刑に処されたというキャラクターに違和感なし。
けど、ワタシ的には もっと色気があっても良かったな~。もっともっと流雨に言い寄るとか←何を期待しているのか
伊豆守(いずのかみ)松平信綱のマイティ(水美舞斗)、良かったー!
最初のへん出番少なそうと思っていたら、後半は持ってかれちゃった(笑)
四郎の首と引き換えに天草の民を救おうとする、綺麗事ではない政治能力と、思慮深さ。そんな雰囲気が本当に素敵だった。
ラスト近く、年をとり役職も上がったであろう伊豆守が家綱とリノの話に…涙キラッと?してた? そして、ほんの少し、微笑む。。。メチャメチャいい演技してた、マイティ素晴らしい。
マイティの部下・鈴木重成の あかちゃん(綺城ひか理) も、良い感じ。
物事をちゃんと見極めようとする姿勢が、さすがマイティ伊豆守の部下だけのことはある、と。
カイラギ時代の四郎の仲間である、不動丸の飛龍 つかさくん、 多聞丸の亜蓮 冬馬くん。
ニコイチ感が好き。
藩主・松倉勝家の家臣、多賀主水の るな(冴月 瑠那)と、田中宗甫の たそ(天真 みちる)。
これで退団の たそ に目が向いちゃいます。
娘役は あまりコレといった役が無くて、ちょっと可哀想だった。くり寿とか、男の子の役だしー
貝殻の首飾りで印象づけて死にフラグ立っていたのに、絶命の場面がそれほど目立たなかったのも残念。(私の席からそう見えただけかも)
大階段が石造りの階段のようになっていて、どうなってるんだろう?映像?と思ったら、布を張ってるみたいで歩くとシワが寄ったりしていた。
なんか、ズルッといきそうでコワかったわ。大丈夫なんでしょうか。
ラストシーン。
天草の人々が歌う中、センターに登場した ド派手な金色の衣装の 四郎と流雨。
最初の頃、宗教画に使われている金色は特別な色だと リノ(れいくん)が言ってた。
あの話が最後に回収されるのか。原田センセイ上手い。
嫌いではない作品でした。
ショー『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』も良かったです。感想は後ほど~~