初日の日記、ほぼ完成したところで消えてしまいました。
何故ーーーーーーーーーーー?(涙)(涙)(涙)

でも頑張って書き直しました。
今回の東京遠征のメインですから。

『Romale~ロマを生き抜いた女カルメン~』
@東京芸術劇場プレイハウス
(2018.3.23(金)) E列

メッチャ観やすい席でした。FCに感謝。

公式

【スタッフ】
演出・振付           謝 珠栄
台本・作詞           高橋知伽江
原作                       小手伸也
音楽監督・作曲   玉麻尚一
作曲                       斉藤恒芳 小澤時史
美術                       大田創
衣装                       前田文子

【キャスト】
カルメン          花總まり
ドン・ホセ      松下優也

スニーガ中尉  伊礼彼方
ガルシア          KENTARO
ローレンス      太田基裕

ジャン              福井晶一
老人                  団時朗

一洸   神谷直樹   千田真司   中塚皓平   宮垣祐也

【ストーリー】
1830年スペインのセビリア。
軍の規律に忠実な衛兵のホセは、妖しい魅力をもつロマ族の女工カルメンと出会う。そして一瞬で燃え上がるような宿命の恋が始まった。
ホセは誰の指示も受けず自由に生きるカルメンに身も心も溺れ、後戻り出来ない状況に陥っていく。だが、カルメンは「私って女はきっとあんたを不幸にする」と言い放つ。
カルメンの魅力に翻弄された男はホセだけではなかった。ホセの上司・スニーガ中尉、カルメンの夫・ガルシア、イギリス貴族・ローレンス ― 彼らに嫉妬したホセの愛は狂おしいまでになってゆく……。

それから約50年後、フランス人学者・ジャンはカルメンの足跡をたどるうちに、彼女を知るという老人と出会う。老人の話から浮かび上がってきたカルメンの意外な真実とは……。
死してなお多くの人の心を揺さぶる、カルメンの熱い魂が現代に語りかける。
(公式より)



2008年にTSで上演された『Calli ~炎の女カルメン~』を練り直し、新たな作品として上演。
花總まりが宝塚宙組時代の『激情』以来、19年ぶりの同役に挑むーーー
という この作品『Romale』。

私『激情』大好きで、また花ちゃんにカルメンやってもらいたい、と何度もアンケート書いて出しましたん。そしておそらく同じようなファンは多いはず。
今回の『Romale』は、そんなファンの願いで実現した舞台だと思ってます。
だからもうワクワク感がハンパなかった♪


パンフレットは1部 2000円。
↓なかなか凝った装丁↓

稽古場写真や麗しい衣装の写真、 謝センセイ・花ちゃん・松下優也くんの鼎談など内容も普通に(←) 充実。
どうでもいいけど販売の お兄さんが パンフを「1枚」と言うので激しく違和感を覚えた。1部とか1冊とかでしょフツー。


舞台のセットは可動式の階段と はしご(みたいなもの)。
この はしご の位置を動かして酒瓶 置いたり花を飾ったり(=お店だったり野山だったり)、全場面の背景となっていたので場面転換などで途切れることもなく、シンプルで良かった。
階段は ラスト近く、ここぞという展開で動くのが効果的。

カルメンの衣装は ジプシーなので少々 地味……と思わせておいて、真っ赤なフラメンコドレスは もちろん、まさかのお姫さまドレスなどもあり、予想外に楽しめた。
ペイネタつけて踊る姿が無いのはサビシイけど、このカルメンには おめかしして踊るのは似合わないな、と。
お写真 多めのシアターガイドさん貼っときます。

↑ナニゲに、カルメンを後ろから抱きすくめるムカつく表情の伊礼彼方スニーガ中尉が好き。

製作発表では赤いバラを使ってた気がするのだけど、劇中ではセリフで「赤いバラのような女」と言うものの バラそのものは使われていなかったような……
序盤で出てくる黄色のお花はなんだろう?(ふと頭をよぎるイモーテルw)

で、えーっと。
ネタバレしないほうがいいかな?まだ始まったばかりだし。とりあえず自分の覚え書きとして、サラッとね。

歌は、製作発表の時より全ッ然 良かった。
ただ、セリフ混じりの歌なので 時々 拍手するタイミング逃しちゃう感じなのがファンとしてはサビシイ。

アンサンブルさんがダンサーさんなので、ダンス多め。動きが綺麗。
いろいろな状況もダンスで表現されていたりして、このへん謝センセイらしくて好きだなぁ、と。

物語は、カルメンのことを調べている学者ジョン(福井晶一さん)と、カルメンを知る老人(団時朗さん)の回想として進む。そして見えてくる真実。
オトコ目線のカルメンを オンナ目線から見直した、と言うか、女性ならではの視点、と言うか。

最初のうちこそ無意識に『激情』と重ねていて 、特にカルメンが連行される場面で「伍長さぁん」で ずんこちゃん(姿月あさとさん)思い出したりしてたけど、気付けば『Romale』の世界に惹き込まれていった。
(ところで「伍長さぁん」←小さい "ぁ" がポイントなのですが、"さあ~ん" と伸ばしたりハッキリ発音したりしてはいけない。ごくごく隠し味程度の "ぁ" が絶妙です。というオタク的こだわり)

セリフや歌詞が、胸が痛いと感じるほど伝わってきて、そう言えば高橋知伽江さんなのだった、と。最後のへん、刺さってくるよう。
演出の素晴らしさ、役者さんの演技力もあって、ホント泣ける。


そう。役者さんが皆さんハマり役。

花ちゃん、やはり凄いです。確実に『激情』とは違うカルメンで、でも通じるものもあり。花ちゃんの役作り(←作ってる、と感じない)、天性のものだと思う。
そして男性ばかりの中の紅一点。これね、私、ホントに見たかった光景ですw
こんなに踊る姿は久しぶりに観たし、衣装が かなりきわどいドロップショルダーで谷間にドキドキした←

松下優也くんが予想以上に良くて、最後のへん、持っていかれた感。
生理的嫌悪感を追究したらしい伊礼彼方くん、ちょっとイケ好かない感じの太田基裕くん、ハマり過ぎだろと思ってしまうKENTAROさん、きちんとしたセリフ回しが役にピッタリだった福井晶一さん、
そして団時朗さんーーーーーーーーーー!

ネタバレなしってことで、多くは語りますまい。

カーテンコールは、スタンディングオベーション。終了アナウンスなんか そっちのけで鳴り止まない拍手。
素晴らしい初日だったのでした。



今日も観ます。また後ほど感想など。