もともと10/8ベス初日に合わせて1泊2日の東京遠征予定だったところ、休み明けに本社出張が入った為、2泊 追加して3泊4日することに。

ふだんの1泊2日だと2日目のソワレは観れないけど (新幹線 なくなっちゃうので)、これなら2日目のソワレも行ける!

ってワケで、Wキャストのもう一方の初日にも行ってきた。出張ブラボー。


『レディ・ベス』@帝劇
(2017.10. 9(月)18:00~) A席2階G列

出張 決まってから プレイガイドでGET。
S席は後方端しか残ってなかったし、個人的な好みもあって こちらはA席でいっか、と。
センター寄りで視界良好。


【スタッフ】
脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出/訳詞/修辞:小池修一郎

【キャスト】

レディ・ベス:花總まり/★平野綾

ロビン・ブレイク:山崎育三郎/★加藤和樹

メアリー・チューダー:未来優希/★吉沢梨絵

フェリペ:平方元基/★古川雄大

アン・ブーリン:和音美桜

シモン・ルナール:吉野圭吾

ガーディナー:石川禅

キャット・アシュリー:涼風真世

ロジャー・アスカム:山口祐一郎
ベディングフィールド他:大谷美智浩
トマス・ワイアット他:中山昇
首切り役人:Cristopher

ホラティウス・スウィフト:加藤潤一
スクラッグ・トター寺元健一郎
バギー・リンガー:石川新太

朝隈濯朗  石川剛  榎本成志  奥山寛  川口大地
黒沼亮  後藤晋彦  杉山有大  武内耕  田中秀哉
福永悠二  港幸樹  山名孝幸  

秋園美緒 池谷祐子 石原絵理 樺島麻美
島田彩   真記子  安岡千夏  山田裕美子  吉田萌美

リトル・ベス:★斉藤栄万/山田樺音

リトル・メアリー:★石倉雫/桑原愛佳



前日は2列目で キャストの表情がよく見えて、それはもう本当に嬉しかったし良かったのだけど
舞台が八百屋の盆なので 角度によっては舞台奥が殆ど見えない状態だったんだよねー(汗)

2日目のこの日は2階席。俯瞰するので奥にいるキャストさんの動きとか全体がメッチャ観やすかった。
特に照明。プロローグでアスカム先生が「星々が 告げる……」と歌い出すと 舞台上に星を散りばめたみたいになって、何これプラネタリウム? メチャメチャ綺麗ー!と。
セットのホロスコープと 山祐さんの醸し出す不思議系の空気に相まって、素晴らしい光景だった。
あとは、メアリーが教会にいる場面で、舞台上に映るステンドグラスの模様が、圧巻の美しさで。
その他にも美しい照明や ダンスシーンの計算しつくされたフォーメーションなど、見惚れること多々あり。いつも思うけど、複数回 観るなら1回は2階席が良いわ。


この日のキャストは それほど思い入れが無いので (っつっても好きですけど)、比較的 冷静に観劇。

「はぁ?」な歌詞はそのままで 他のところ変えているのは、とにかくベスと周囲の関係性を明確にする為であって、「はぁ?」を解消する為ではないのだなぁ、と再確認。
例えば「王国が現れる」の アスカム「異なる意見 許す~♪」のあと、ベス「当然です~♪(初演)」が「聞きましょう~♪(再演)」になっているのとか
師弟の信頼関係や ベスの素直さを強調したいのだろう、と。←ただ、そこに気付かないけど。

耳につく変な歌詞、それはそれとして もはや愛着がわいてきた気がw
ま、単語をいちいち手直ししてられないんだろうな~~何ヵ所 変わるんだよ?ってことになるしw、CD出しちゃってるし。
でもたしか『エリザベート』、雪組初演の「最後のダンス」の「広間の客は息つまり♪」を再演で「広間の客は息をとめ♪」に変えたよなぁ……


それにしても。


綾ちゃんがメチャメチャ上手くなってて、ビックリ!
歌がとても良かった。初演で、喉を絞ったような発声と 無理に揺らすビブラートが苦手だと感想を書いた覚えがあるのだけど、
今回は そのどちらも気にならず。声が柔らかくなったので、歌もセリフも ゆったりしているように聴こえた。
そのせいか、小娘感 満載だった初演に比べて、所作も含めてプリンセス感up。
今後も楽しみなベスです。

ところで綾ちゃん、前日の10/8がお誕生日で、30歳になったんだって?(驚)
「平野綾だけTV」の頃と全ッ然 変わらない可愛らしさに、驚くばかりです。


和樹くんのロビンも、初演の どこか仄暗いイメージが無くなって、ちゃんと自由な吟遊詩人で(←てか何だソレw)。
そして和樹くんと並ぶと、女性が更に可愛く見える気がする。何のマジックなの、これは。
歌は……個人的に苦手な声質なので ごめんなさい。


メアリーの吉沢梨絵ちゃん。ちゃん付けするのは失礼かもだけど、ホント可愛いんだよねー。
威厳、貫禄という点では物足りなさもあるけど (てかハマコが凄すぎw)、吉沢メアリーも歌ウマいし、見映えが良いので舞台上の華やかさが増します。
つくづく「いかず後家のブス」という歌詞が合わないと思う。(どうでもいい「デブ 」「チビ」使い分けも そのままだったし……必要なのか、あの歌詞)


フェリペの古川雄大くん。登場シーン、楽しみにしてましたよ~~もう、とにかくビジュアルにヤラレる。
初演では なんだか怒りっぽいイメージだったんだけど、今回はクール。
綺麗なお顔立ちなので、冷たい顔すると 本当に冷酷な感じ。cool 通り越してcold だわw



ラストシーン。初演では 女王になると決めたものの まだまだ不安げで幼さの残る表情をしていた綾ちゃんベスも、
「私は、クイーン・エリザベス」という歌詞を受けて 意気揚々とした若く気高いクイーンとなってました。

ただ、ここの表情って…… 今回、花ちゃん綾ちゃんどちらのベスも しっかりクイーンの表情になっていたのを観て
花ちゃんと綾ちゃんで全く見せ方が違っていた初演のほうが好きだったな、と感じました。
新演出になって いろいろと脳内補完しなくても良くなったぶん、演者によって埋めていた余白部分みたいなものが減っちゃったかな?
ま、なかなかこちらの希望どおりにはいきません。


とは言え、初演と比べて、綾ちゃん、和樹くん、フェリペの二人が とても良くなっているので、どの組み合わせで観ても満足度 高そう。
強いて言えば、今回、石丸幹二さんがいないの残念。幹二さんのアスカム先生、好きだった。キャラ的には パーシー(@スカピン)よりハマってんのになぁ……

それにビジュアルの満足度も高い。『モーツァルト!』『エリザベート』に続き、クンツェ&リーヴァイシリーズで、ぜひぜひDVD発売してほしいです。


カテコは、和樹くんの仕切りで綾ちゃんのご挨拶。
この日、リーヴァイ氏は2階席最前列でご観劇でしたが登壇は無し。前日もご一緒されていたけど、娘のアリスさん (リーヴァイ氏のお仕事も手伝ってるとか)、美しかった。