月日を遡ること2021年7月。
近所の公園でしゃがみ込み、野草をじーっと観察してたんですね。すると、男性に声をかけられまして
その方どうやら野草にとても詳しい。
ぱっと見70歳前後位かなぁ。
「91歳やで」聞いてもないのに教えてくれる。心読んでる?
ていうか、91ものすごくフットワーク軽くて背筋まっすぐで口も達者なんですけど仙人?
「今から淡竹取りに行くんや。一緒に行くか?」
行きまっせ!淡竹イェーイ!
仙人は疾風のごとく電動自転車を暴走させ、
ハラハラする私を尻目にどんどん先へ行ってしまう。いや!危ないでしょ!てゆーか51歳追いつけないんですけど!
だいぶ遅れをとって現場に到着し、淡竹数本ゲット。そしてそれ以来、仙人にはずっと会ってませんでした。
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そして2022年2月末、冬場ずっと行ってなかった摘み場に久々に行き、帰ろうとしたところ入れ違いで誰かがやってきた。
なんと!仙人仙人じゃないですか
「おー92歳になったで。ふきのとう取りにきたんや。一緒に行くか?」
行きまっせ!ふきのとうイェーイ!
草をかき分けふきスポットへ。
「ほらそこ!そこにもあんで!」
えー?どこどこ?
92歳、なんでそんなに目がいいの?もしかして目では見てないとか。
あ、あったあった北海道に住んでいた時は、春はそこら中にでっかいふきのとうが生えていたけど、関西で見るのは初めて。小さくてかわいいなぁ
前振り長くなりましたが、そんなわけでふきのとうの天ぷら
脂っこいのが苦手で手間もかかるので、天ぷらはほとんど作らない私ですが、ふきのとうの苦味を和らげてより美味しく食べるには、やっぱり天ぷらがベストかな
ふきのとうは立体的なので、本当はたっぷりの油で一気に揚げたいところだけど、一般家庭でそれをするのはいろいろハードルが高いので、フライパン揚げ焼きでやります!
衣も水溶き米粉でサクサク♪氷水や卵も必要ありません。
材料
★ふきのとう適量
★衣(米粉+水。マヨネーズ位のトロミが目安)
★油(フライパン1センチ位)
作り方
①ふきのとうは優しく洗って水気を拭き取る。
※アクが強いため、傷をつけたり包丁でカットしたところはすぐに変色します。
②衣を作る。
③揚げ焼きなので、なるべくふきのとうを平たい状態にします。
☆小さい蕾はそのまま包丁の腹などで押しつぶす。つぼみを開いた状態でお花のように揚げたい場合は、全体に衣をつけ、逆さまにしてお花の方からフワッと油に入れる、
2分ほどで向きを変え、まだ油がついていないところを揚げていく
☆大きい蕾は半分にカット→切り口と全体にすぐ衣をつけて揚げる。
中弱火片面1 〜2分、両面で3 〜4分で揚がります。
焦げると苦いので、茶色くなる寸前に引き揚げるのがコツ。
からっと揚がったら出来上がり❤️塩をパラっとふってどうぞ♪ほろ苦さがたまらない
【ふきのとうの薬効、得意技】
冬眠から目覚めた熊が、1番初めに食べると言われている「ふきのとう」。
縄文時代には既に食べられていたようです。
長い冬の眠りから「春が来たよ」と目覚めさせ、ため込んでいた老廃物をせっせと出すお手伝いをしてくれる、ありがたい野草
そんなふきのとうの得意技はズバリ『解毒』
なんとフキは、蛇の毒ですら解毒してしまう凄腕ぶり
それから『化痰』
気道にある痰のみならず、体の体液の澱みを排出。サラサラ〜デトックス〜
そして『健胃、整腸』
春の山菜特有の苦み、芳香成分が消化力アップさあ!体に良いもの食べて、始動!
「毒や老廃物をフキとる」って覚えたらいいかもね^ - ^
ちなみにこれ、北海道のフキ。野草好きならやりたいでしょこれ!フキの傘!コロボックルごっこ!私だけ?(笑)
最後にもう一つ。良い子は会ったばかりのおじさんについていかないようにねっ!