第171回直木賞候補作
麻布競馬場さんの『令和元年の人生ゲーム』
読みました
なんていうか、
Z世代の優秀な意識高い系の
働き方の話
連作短編で
第1話『平成28年』
第2話『平成31年』
第3話『令和4年』
第4話『令和5年』
で、舞台も主人公も違います。
ただ、どの話にも【沼田】という人物が登場し、
主人公に少し関わりがあります。
第1話は慶応大学のビジネスコンクールを運営する
サークルの話。
当然、みんな優秀でキラキラしている。
第2話は大手のずっとベンチャーみたいな
イケてる企業の入社1年目の人の話。
当然、
みんな優秀でキラキラしている。
第3話は優秀な大学生を集めた
企業が運営するシェアハウスで
チューターとして入居する入社7年目の社員の話。
主人公もエリートだし、
大学生も全員優秀でキラキラしている。
第4話は老舗銭湯を舞台にした話。
オーナーは老舗銭湯を存続させるために、
色々な企画を立ち上げて、メディアでも注目されている。
主人公はそれをボランティアで手伝う意識が高い若者。
当然、有名な会社で働いていて、キラキラしている。
う~ん
面白い
面白いんだけど、刺さらない・・・
これは、私の年齢のせいだと思う
あとは、
東京の有名大学に通ってる、
もしくは通ってた優秀な学生の気持ちが
分かるわけない
しかも、世代が違いすぎて、
今の時代に漂ってる空気みたいなのも
共有できない
でも、テレビやドラマなんかで伝わってくる
今の価値観みたいなのは、ひしひしと伝わってきて、
リアルなんだろうなぁ、と思う。
そして、優秀な人優秀な人で大変なのね、とも思う。
とにかく、出てくる登場人物全員に違和感ある。
そういう、ちょっとピリっとした物語を書くのが
抜群にうまい作家さんなんでしょうね。
元々はツイッターで公開された小説が話題になった
作家さんみたいです。
一瞬で読み終わるし、読みやすい。
そして、面白い
でも何かもやっとしました
ではでは、今日も読んでいただいて
ありがとうございます