第171回直木賞候補作品

岩井圭也さんの『われは熊楠』

読みましたニコニコ

 

初めて読んだ作家さんですニコニコ

 

内容はタイトル通り

南方熊楠の生涯を描いた作品です。

 

博物学者・生物学者・民俗学者と

幅広い学問に取り組んでいた方です。

一番有名なのは生物学の粘菌なのかな。

和歌山出身の方です。

 

 

在野の研究者で、大英博物館にほぼ住んでたとか、

ネイチャーに最も論文が載った日本人だとか、

昭和天皇にご進講したとか、

南方さんに関わる話は、

聞いたり読んだりしたことがあったのですが、

彼を主人公にした話を読んだのは初めてかもびっくり

 

 

 

朝ドラ「らんまん」のモデルになった

牧野富太郎さんにちょっと似てるなぁと思いました照れ

実家がお金持ちで、研究が続けられて、

小さい頃から何かに熱中して勉強して、

優秀なんだけど、学校にはあまり馴染めずアセアセ

 

らんまんの槙野万太郎は穏やかな主人公でしたが、

実際はわりと破天荒だったと聞いたこともあります。

 

朝ドラで南方熊楠の名前は出てました。

神社合祀反対のくだりで。

 

 

 

小説での南方熊楠はてんかんの発作があって、

他にも幼少期から頭の中で声が聞こえたり、

幻覚や幽体離脱なんかもあって、

おそらく何らかの病気があったのだろうなぁ、という描写があります。

 

南方熊楠の脳は阪大に保存されていて、

MRIで調べると右側頭葉奥の海馬に萎縮がみられるそうですあせる

それが幻覚の原因だったのではないか、とのことびっくり

 

 

小説は、子供の頃や学生の頃、

イギリス時代のこと、

那智での研究、

田辺で結婚し、子供をもったこと、

神社合祀反対運動や

昭和天皇との関わり、

あとは晩年のこと。

 

と、本当に順番に熊楠さんの人生をなぞっていますニコニコ

 

主人公にはまったく共感できませんが、

一人の優秀な研究者の人生を垣間見た気がして、

とても面白かったですニコニコ

 

 

あと、和歌山の地名がかなり出てくるので、

行ってみたくなりました。

一番行ってみたいと思ったのが、

不老橋!

 

 

紀州徳川家第10代藩主徳川治宝の命によって

造られた橋で、アーチ型をしていて、

肥後熊本の石工集団が施工し、

勾欄部分については湯浅(和歌山県湯浅町)の

石屋忠兵衛が施工したと考えられているそう。

 

石工集団の技術、見たい!!

 

 

あとは南方熊楠記念館も行ってみたいですルンルン

 

 

では、今日も読んでくださって

ありがとうございます爆  笑