2009年に公開された映画
『劔岳 点の記』を観ました
日本を代表するカメラマン木村大作氏の初監督作品です。
明治末期、日本陸軍参謀本部の外局の陸地測量部の測量官が
未踏峰とされていた劔岳への登頂と測量の命令を受けます。
それは日本地図最後の空白地帯を埋めるという重要な任務です。
測量技術も未発達で、登山の装備も充分ではないですし、
厳しい自然環境の中、登山ルートを探して登頂しなければなりません。
立山連峰は山岳信仰が盛んなので、
劔岳は地元住民が畏怖し、
登頂に反発しています。
あと、山岳会という登山をする団体との争いもあります。
測量官は軍から命令を受けて登頂を目指しますが、
山岳会はいわば趣味の個人の集まり。
負けるわけには行かない、と
周囲からのプレッシャーもあるわけです。
と、そんなお話なのですが、
これ、すごく好みが分かれると思う
私はすごく面白かったです
でも、ひたすら過酷な山を登るだけの話なんですよねぇ
頂上を目指す、本当にそれだけの映画
退屈でつまらない、という意見もレビューで見ました
いや、ただ登るって言っても、
途中で色んな人の思いがあり、
反発は起きるし、友情も育まれます。
また、怪我をしたり、命の危険にさられることも多いし、
自然の怖さも美しさも描かれています
役者さんも豪華で
浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、
宮崎あおい、役所広司、夏八木勲、井川比佐志
と、すごい面々
途中で山をバックに流れるクラシック音楽もとても良かった
山岳信仰のことも映画ではわりとさらっとした感じだったけど、
私はそこらへんに興味が湧きました
原作だともっと掘り下げてあるのかなぁ
あんまり詳しくないんだけど、
山を信仰するって、色んな歴史や意味があって
とても面白いなぁと思っています
と、まぁ万人受けする映画ではないと思うので、
めっちゃおすすめするわけではないのですが
好きな人は好きな映画なので、
興味がある方は是非、観てください
では、今日も読んでくださり
ありがとうございます