永井紗耶子さんの『きらん風月』を読みました爆  笑

 

元老中の松平定信が旅の途中で

栗杖亭鬼卵(りつじょうてい きらん)の過去の話を聞く

 

というお話。

 

松平定信は8代将軍吉宗の孫で

10代将軍家治と従弟になります。

田沼意次の後に老中になり

寛政の改革を行った人です。

 

今放送してるドラマ「大奥」では

家治が亀梨くんで

定信はSnow Manの舘さまですね照れ

 

 

栗杖亭鬼卵は、私は初めて知ったのですが、

江戸時代の戯作者だそうです。

 

序章で、松平定信は旅の途中で

鬼卵という煙草屋の存在を知り、

興味が湧いて会いに行きます。

 

第1章は鬼卵の若い頃の大阪での話。

 

第2章は壮年期の話で三河国吉田(愛知県豊橋)、

伊豆国三島(静岡県三島)での話。

 

第3章は50代以降で大阪や駿河や日坂での話。

 

と、だいたいの鬼卵の今までの人生が

分かる話になっています。

 

その時々で、政治や文化の話も出てくるので

政治の中心にいた定信にも関わる話でもあります。

 

江戸の中心で改革を行っていた人と

地方での民からみた世界の違いや

考え方の違いがとても面白いですニコニコ

 

 

 

あと、第1章の大阪での

狭山藩のお家騒動の話が出てきます。

 

つい最近狭山に行ったばっかりなので、

感慨深いですニコニコ

狭山藩があったことも、藩主が北条氏だったことも

狭山池に行って、初めて知りましたびっくり

 

お家騒動のことも大阪の話なのに、全く知らんかったアセアセ

何で誰も教えてくれんかったんや驚き

 

 

最後の方は、特に大きな出来事があったわけでもないけど、

泣きながら読みましたえーん

 

鬼卵が今までの人生で経験したことが

老人になって全て繋がっていくことが感動的でキラキラ

 

いや~

本当に良い小説でした!

 

すごく勉強になるのに

読みやすくて面白い照れ

 

 

永井紗耶子さんの作品の

直木賞を取った『木挽町のあだ討ち』も、

とても面白かった照れ

 

でも、私は『きらん風月』の方が好きでした飛び出すハート

 

北条政子と大姫の入内のことを

京からきた女房の視点でかいた

『女人入眼』も面白かったです。

ちょうど、鎌倉殿の13人を見てたので尚更爆  笑

 

 

今回の小説は、大阪の船場のあたりや

上方の文化の話も多いし、言葉も大阪なので

余計に私好みだったんだと思いますニコニコ飛び出すハート

 

とても素晴らしい小説だったので、

永井さんの他の小説も読んでみようと思います!

 

 

 

それでは、読んでくださり、ありがとうございます爆  笑