長年、空き家だったお隣の家が解体され、土地が売られることになった。
家の前には大きなヤマザクラ、アジサイ、オリーブ、後ろにはウメの木があった。屋敷の裏側は一段低くなっていて、キンカン、サクランボのなるサクラ、花のきれいなモクレン、レンギョウ、キョウチクトウなどが植えられていて、とくにキンカンやウメの実は時々いただいていた。
色々な生き物たちにとっても貴重な空間だったと思う。
わが家との境にはイヌマキと奥の方はアカメガシワの生垣があった。
現役時代はそこそこ空間があったが、退職前に、お隣がすでにかなり以前から空き家になっていたこともあり、境界ぎりぎりまで書庫をたてさせてもらった。
今年、6月末のお隣の裏庭の写真だが、その時はあまり意識しなかったけれども、あらためて見ると主な樹木がかなりきれいに剪定されている。
おそらく桜井さんから依頼されて、Fさんが作業されたのだろう。
ミザクラの後ろに見えるはずのキョウチクトウは伐採されていたようだ。
年は異なるが、3月下旬のキンカンとモクレンの写っている写真である。
年によっても違うだろうが、10日ばかりのわずかな違いでも、実
のなり具合や花の状況は随分違うようである。
わが家の裏庭から見たお隣の大きなウメの木とミザクラの木である。
3月初め、どちらも満開である。
実はサクランボについては、3年前に初めて気が付いたが、実がなっている期間が短いので、あまりいただく機会ない。
手前のイヌマキとアカメガシワの生垣も一応きれいに剪定している。
左上のヤマザクラはかなり立派な木だったが、3、4年前に伐採された。
右上は、レンギョウの花が満開で、春の季節なのにその黄色がまぶしすぎるという俳句「れんぎょうの まぶしき春の 憂いかな」で、誰の作かは忘れている。
左下の写真は4月下旬のアカメガシワではなくアカメモチの赤い新芽がきれいな時期である。
右下はお隣に、家屋の解体工事と裏庭の樹木の除去が行われる少し前に撮った写真である。わが家の方は、年々高齢化でエネルギーが低下し、手入れが行き届かない状況になっている。
さて、すでにお隣の空き家は解体され、裏庭にもいよぃよ大きなショベルカーが入って裏庭の木が根こそぎ除去される工事が始まったところである。
立派な貴重な樹木が無残な姿になり、まだ、境目の生垣は残されているが、
敷地内に一面真砂土が敷かれ、一段低くなっていた奥庭も平面状に埋められた。
土を大かた埋めてから、次に生垣の木の除去が行われた。
右下の写真では、アカメガシワの木々がすでに除去されている。
もともと、境界の生垣は、先代の方々同士で、設けられたものであるはずである。
事前に、じっくり相談があれば、こちらの書庫より奥については生垣を残してくれるよう交渉の余地があったが、こちらの地主である家内には、まったくその意識はなかようである。
すっかり整地されてしまいました。右下の小さい倉庫からこちらは生垣をのこしてほしかったところ。
わが家の裏庭から見た写真だが、秘密基地の面影もない殺風景なものになってしまった。
表通りから見た現在の写真であるが、すでに売約済であると思っていたが、そうではなかったようで、宅地としては広すぎるのか、むしろ奥の庭は残しておかれた方がよかったかもしれない。
たまたまだれか車を置かれていたが、いまは駐車場2台分のスペースが不可欠で、緑はあまり好まれない傾向もあるようだ。