誤嚥(飲み込みに失敗し肺に食物が入る事)
・・・これは高齢の方が突然死に至る恐ろしい病気です。
肺炎という死因に隠れていますが、高齢者の肺炎はかなりの割合で誤嚥が含まれています。
外国では経口摂取ができなくなれば、医師ではなく牧師さんの出番だと聞きます。
日本では、食べられなくなったら、・・・高カロリーの点滴・経鼻胃管・胃瘻等、どのような医療を受けるか・・・・スパゲッティ症候群だけにははなりたくない・・・。
全身が点滴等管に繋がれるのがスパゲッティ症候群です。
リビングウイルや尊厳死・・・延命処置をするかどうかでご家族が悩み苦しむことが多いです。
そんな中、当院では・・・
できる限り口から食べさせてやりたい‼ というスタッフの気持ちが高まり、口から食べる幸せを守る会の趣旨に共鳴し、この会の講師のK先生(講師と言っても、若い魅力的な看護師さんです。(*^^)v)を、わざわざ東京から定期的に実地指導にお迎えし病院だけでなく施設の職員たちと一緒に勉強しています。
勉強会の途中で、目からウロコの、「今までの私たちの食介(食事介助)は何だったの!」「患者様に申し訳ない!」という声があちこちで上がります。
嚥下(飲み込み)・食事介助の大切さ、その危険性を皆で共有した後は、
口から食べる幸せをサポートする包括的スキルKTバランスチャートを教科書に
お一人お一人を評価し、最適な体位を考え、計画を立てます。
その結果・・・左が入院時。右が3週間後です。
入院時は13項目の嚥下機能(飲み込み)の評価(バランスチャート)が小さかったのに比べ、口腔ケア・リハビリ・体位調整・随時食形態の改善等、チームで介入することで、3週間後には一目瞭然!嚥下機能が高まり、
・・・食べられるようになったのです!
この素晴らしい活動を支えているメンバー・・・・その活動を
NST(Nutrition Support Team)と言います。
NSTとは、入院患者様に最良の栄養療法を提供するために、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ技士、など職種を越えて構成された医療チームのことです。
病院内ではNSTの活動はこの通り活発ですが、病院からでると途端に・・・ /(-.-;)\
退院した途端、誤嚥性肺炎で再入院!という患者様が後を絶ちません。
病院内だけではダメ!今後は、介護施設・在宅につなげてゆきたいとの思いから、まず栄養士さん同士での連絡会議を始めました。
一人でも多く口から食べる幸せを守りたい!
病院でも、施設でも、在宅でも・・・‼
私たちはその思いで、日々頑張っています。
患者様の、「口から食べられた!」っていう、
キラキラ幸せそうなお顔 (^_^)\ を見るために‼
モチロンこちらも笑顔になりますよ~。o(*^▽^*)o~♪