低炭素杯2014
http://www.zenkoku-net.org/teitansohai2014/
2月14日(金)・15(土)東京ビッグサイト(国際会議場)
特別シンポジウム
基調講演
『里山資本主義』のススメ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20140220/20/ukisiro/63/9b/j/t02200165_0800060012852650909.jpg?caw=800)
NHK広島取材班(日本放送協会広島放送局)
報道番組チーフ・プロデューサー
井上恭介氏
①暮らしであり、かつ経済である「里山資本主義」
分業と分断の20世紀
経済を暮らしの外に切り分けてきた時代
エネルギーは、電気会社、ガス会社にすべてを
任せないといけないのか
自分達の生活の側に取り戻せないのか
エネルギーの道具を手に入れる
エコストーブに見る「新時代」
雑木5本でご飯一日分が炊ける
過疎を逆手に取り里山暮らしに革命を起こす
石油缶を自分で改造したエコストーブ
まったく使われていない
裏山の木を切って、自分で使う
1ヶ月のガス代が2000円減ったは、
たいしたことない大事な一歩
「里山は見えない資本」
お金に換算できない価値が眠る
逸話として語られるのは、
和田さんの所に、
薪のように炊ける7万円の炊飯器を買ったという人が来て、
和田さんが雑木で炊いたご飯を食べて、
あまりのおいしさに、エコストーブをさげて帰ったという。
金銭換算できる価値も眠っている
②目指すべきは「懐かしい未来」
21世紀は、昔に戻りながら、
オーストリアCLTアパート
(鉄筋コンクリートに匹敵する強度を持つ木造高層アパート)
木造建築は、断熱効果が高いので、
冷暖房代も節約。集成材を使えば、火災にも強い
地震国イタリアでも、導入している
木のエネルギー活用10~20%
オーストリアでは、ひと冬分のペレットを
タンクローリーで運び、各家庭のタンクへ
ホースで入れている。(温水、温風にも、使える)
ボイラー開発も石油を越えるくらい
燃焼効率があがっている
木が成長する管理をすれば、
日本は、「エネルギーがない」と言っている場合ではない
集成材と木質バイオマス発電
銘建工業(岡山県真庭市)
http://www.homes.co.jp/cont/press/news/news_00080/
2億円で産廃として捨てていた
工場で出る木くずで自家発電を始めたところ、
年間1億の電気代がゼロになった。
しかも余った電気を売電して、
毎月400万円も定期収入が入るようになった。
新しい機械を入れ増産するのではなく、
今あるものを活かし、エネルギーを自活し、
経済効果をあげている
さらに、木くずから燃料ペレットも作って、
それが地域の小学校や農家のハウス栽培に使われている。
真庭のペレットは海外にも輸出されている
▼バイオマスタウン真庭
http://www.net626.co.jp/maniwa_baio/
ガソリンスタンドでペレットストーブを
販売している地域もある
横浜では、造園会社が伐採等で
ゴミとなる木材を薪として再利用するため、
約30cm程の長さに切り揃え、
車一台500円で販売、その収入は独自の緑化基金として活用している。
「うちの家の木も買ってください」と依頼も増えている。
http://www.ishii-zouen.co.jp/environment/index.html
外から来た人に土地を貸せば、
「価値の再発見」も起きる。
『過疎の島こそ21世紀のフロンティア』の
周防大島が良い例。
人口流出が増加し、
35年高齢化率全国1位だった過疎の島に、
移住者が増えている。
自然が豊かで、
耕作放棄地、山がいっぱいある。
人がまばらということは、
1人当たり使える面積が広い、
タダで借りられる
新しいビジネスがしやすい
新しいことを楽しそうにしている。
過疎高齢化がなくせるか なくすべきか
この状況を使えばいい
それらを含めて
新しい時代の過渡期に来ていると思っている。
NHK関連番組
【里山のチカラ~21世紀の人と自然とライフスタイル】
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/
●上記、「里山のチカラ」のページ内で『里山資本主義』の番組が見られます。
動画視聴URL:http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani01.html
●里山の次は……「海と生きる」
動画視聴URL:http://www.nhk.or.jp/hiroshima/umi/index.html