薫り高い ☕︎ 貴女だけの物語りを一杯一杯、丁寧に抽出します。
魅力抽出マイスター・純喫茶〜洞穴(ほらあな)〜の主人(あるじ)です。
利発そうな眼差しとテキパキとした話し方。
シャーベットブルーが似合う彼女は、美しい顔立ちも相まってとても、クールな印象を受けました。
しかし、話しを進めていくうちにユーモアに溢れ、サービス精神も旺盛、心の底には熱い想いを抱えている少し、せっかちな肝っ玉かあさんだと言うことが、まるで豆を挽くように 少しずつ、香り立ってきました。
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「実はひとりっ子で、そう見られるのが嫌で嫌で」
「そうなんですか!?しっかりされてるので長女かと」
「それ!最っ高の褒め言葉!!!」
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「パンにはまっていた時期があって、パン屋さんに行きたくてイタリアまで行ったことがあるんです」
「ええー!!」
「わたし、行動力が、半端なくて」
豪快に笑う彼女との そんな楽しいやり取りが、続きました。
そして、彼女の確固たる想いが、その奥底からじっくりじっくりと濾過されるのです。
日本のママに雇用を産みたい。
彼女の人生を彼女の眼差しを通して、探訪しているとふと、強い想いに触れました。
それは・・
日本のママに雇用を産みたい、その為に稼ぎたい。
と言う、強い想い。
そしてその想いを成し得るには、大きな困難が立ちはだかるであろうことは、容易に想像ができましたし、そしてそれは、壮大でとても魅力ある目的でした。
ママさん達にほんの少し、日常から離れた異世界を提供したいんです。
そんな思いがけない言葉が、彼女から溢れてきました。
わたしは、誰かを想って行動しているそんな人が、この世界にいるとは、考えてもみませんでした。
しかも、強い想いを抱きながら、被り物でその顔を隠すことなく、本来の姿で生きているとは、予想していなかったのです。
彼女の想いは、とどまることなく、溢れ続けます。
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「ママ達の今の生活に ほんの少しの変化を提供したい。こんな世界があるんだ!!そう感じて欲しい。」
わたしのできることは、家事や育児だけじゃないんだ!とその価値に気づいて欲しいんです。
「 少しでも、外の空気に触れられるそんな、環境をつくりたくて。」
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そんな想いにわたしは、強く感銘を受け、何度も何度もペンを走らせ、その日は仕舞いの時刻となりました。
わたしは、出来上がりが楽しみだと笑みを浮かべる彼女を見送り、そのまま店を閉めました。
心は、新しい世界が観られたワクワク感と 素晴らしい想いに触れられたことへの喜びに満ち溢れ、とても幸せな気持ちでした。